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「違い」という名の宝物
長年、僕は「普通」になりたくて必死だった。
自分がLGBTQであることも、複雑な家庭環境で育ったことも、人の道を外れてどん底に落ちたことも、何もかも全部隠してしまいたかった。
ある意味、自分だけが曲がったキュウリのように感じていたのだ。
ある日、スーパーで曲がったキュウリを見つけた。「わあ、僕みたい」と思わず口にした瞬間、隣にいたおばあさんが「あら、素敵じゃない。個性的で」と笑顔で言った。
その日から、僕は「個性的である」ことの魅力に気づいた。
複雑で苦労の絶えない人生を生きてきた人たち。僕はこれまでの人生の中で、そういう方々と接する機会が多かったように思う。
その中で、似たような言葉を耳にすることがあった。
「子どもの頃に、自分のことを安心して何でも話せる大人と出会っていたら、人生は違ったかもしれない」
この言葉が、ずっと僕の心に刺さっていた。なぜなら僕自身、長い間そんな人を求めていたからだ。
今、やっと僕にも寄り添ってくれる人ができた。その温かさを感じるたび、「カラフルな魂」を持つ誰もが、こんな人と出会えたらいいのにと思うことがある。
たった一人でいい。
その人がいるだけで、世界はずっと優しくなるのだから。
僕は自分と血のつながった子どもを残すことはできない。でも、僕の書く作品は、みんな僕の子どもだ。その作品を通じて、世界中の「カラフルな魂」を持つ人たちに、「あなたは素敵だよ」と伝えたくて仕方がない。
今、僕は電子書籍出版プロデュースの仕事をメインとしている。著者の経験や知恵を、次の世代に残すためだ。まるで「個性のバトン」をつなぐように。
「安心して人との違いを発揮できる社会をつくる」
これは、僕のビジョンだ。大げさかもしれない。でも、僕は信じている。一人ひとりが、自分の「ユニークさ」を誇りに思える世界。そんな世界をつくりたいのだ。
道のりは、長く感じるかもしれない。でも、その先には、思いがけない素敵な人生が待っているはずだ。
誰かや何かと比べるなんて意味がない。
カラフルで、ユニークなままでいい。
そう思いませんか?
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