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ふしぎな流れの中で

「行こう」と思って、ずっと後回しにしていた出雲大社。
 今年の9月初め、僕は本当に行っていた。

 不思議なもので、「行きます」って宣言したら、1ヵ月もしないうちに境内に立っていた。準備期間なんて、いらなかった。
 こういうとき、なぜか僕は意外と行動が早い。普段の優柔不断はどこへやら、という感じになる。

 それは、さておき。 
 僕が出雲大社でお願いしたことは、シンプルだ。

「僕が天命を全うするために、不要な全ての縁を切り、必要な全ての縁を結んでください」

 そう。それだけ。

 それからというもの、まるで願いが叶ったとしか思えない出来事が、次々と起き始めている。

 たとえば──。

 SNSで出会ったある方と、Zoomで話をする機会があった。最初は、ただの立ち話のような、そんな感じだった。  

 でも、ご縁の巡り合わせで、またお会いする機会が訪れた。

 そこで僕は、ふと話してみたのだ。
 出雲大社に行ってから、人とのご縁が増えた、という話を。

 すると、その方が、ぽつりと言った。

「僕、幼い頃、よく出雲大社で遊んでいたんですよ」

 ……そんなことって、あるんだなあ。神様がご縁を結んでくださったのか?
 
 偶然なのかもしれないけれど、だとしても不思議な気持ちになった。

 ちなみに、その後、次々とご縁が広がっていっている。
 新しい仕事の依頼も増えてきたし、毎日一つは予想外の出来事が起きて、驚いているような感じだ。

 物凄い勢いで、自然に人生が流れ出している。
 まるで、出雲大社の境内で吹いていた、あの風のように。

 さて、この風に乗ってどこまで行けるのか、とても楽しみだ。
 ……とんでもないところに飛ばされないように、しっかり目を開けておかないと。


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けーすけ
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