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社内の不正の手口とは
商品を取り扱う業種では、従業員による商品や備品の不正な持ち出しや転売といった不正行為が発生することがあります。特に、小売業、卸売業、製造業などの業種で被害が報告されています。
商品や備品の無断持ち出し・転売: 従業員が店舗内の在庫商品や会社の備品を無断で持ち出し、フリマアプリやオークションサイトで転売するケースがあります。例えば、スーパーやコンビニエンスストアの従業員が在庫を改ざんし、商品を持ち出して転売する事例が報告されています。
架空発注による商品横領: 購買担当者が架空の発注を行い、実際には納品されない商品を納品されたように装い、その代金を着服する手口です。上下水道局の職員が補修材等の名目で約148万円分の消耗品に関する架空発注を行い、私的に利用していた事例があります。
仕入先との共謀による商品横流し: 仕入先と結託し、実際には存在しない商品を仕入れたように見せかけ、その代金を山分けする手口です。ある企業で、営業担当者と取引先の発注担当者が結託し、架空の発注データを作成して商品を横流しし、双方が利益を得ていたケースがあります。
在庫数量の改ざん: 従業員が在庫管理システムのデータを改ざんし、実際には存在しない在庫をあるように見せかけて商品を持ち出す手口です。小売業では、在庫の数量を改ざんして金品を横領する事例が見受けられます。
〇被害を防止するための対策
職務分掌の明確化: 発注、検品、支払いなどの業務を複数の担当者で分担し、不正の機会を減らします。
在庫管理の徹底: 定期的な棚卸しを実施し、在庫数と帳簿の一致を確認します。
従業員教育の強化: 不正行為のリスクや倫理に関する教育を定期的に行い、従業員の意識を高めます。
内部監査の実施: 内部監査部門を設置し、業務プロセスのチェックや不正の兆候を早期に発見する体制を整えます。
これらの対策を講じることで、商品を扱う業種における不正リスクの低減が期待できます。
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