日本刑事技術協会を立ち上げた理由
今更ですが、当協会を立ち上げた経緯を書きます。私が独立したのは2012年でした。東日本大震災を契機にもやもやしていた独立心に火がついたのです。その後、「天職塾」という起業塾で半年ほど学び、独立しました。探偵や警備業という誰もが想像がつく、警察官からのよくある独立はしたくなかったので何かないかと考えて思い浮かんだのが「講師・コンサルタント」という仕事でした。まぁしかし最初は本当に大変でした。退職金もみるみる無くなり、経済的な不安は常にありました。しかし、2年、3年と努力していくうちに講師業も軌道に乗り始め、どうにか食べれるようになったわけです。「独立起業なんてそんなに甘いもんじゃない」と思って独立したわけですが、そのとおり甘くはありませんでした(笑)
しかし今や年間180回以上の講演、企業研修、またコンサルティング、その上、講師養成塾で講師育成など幅広く事業を行うようになりました。私が思うのは元刑事、元警察官の講演、企業研修、そしてコンサルティングというのはニーズがあるということです。我々警察OBは現職時代に一般の人が「見ないことを見て」「知らなくていいことを知って」「会わなくていい人と会って」とにかくいろんな経験をし、知識も豊富です。ほとんどの元刑事、警察官は退職したらその貴重な経験や知識は闇に葬られてしまいます。なんてもったいないことでしょう。辞めた後でもその知識、経験は世の中の役に立つのです。そして我々OBの話というのは実体験から学び、培われたものです。説得力が違うわけです。そんな話ができる講師がはたしてこの世にどれだけいるでしょうか?
私は元刑事、警察官の知識、経験というのは現職時代とは違った形で世の中に役立つと確信しています。私がそれを実証し、肌で感じてきたからです。私ができたのだから、他のOBにできないわけがありません。だから協会を立ち上げたのです。OBの活躍の場が増えることで人生100年時代を生き抜くこともできる。我ながらなかなか良い協会だと思っています(笑)
現在、私を含めて10名の講師、コンサルタントが活躍しています。まだまだ増えていくことでしょう。今後の活躍に期待して頂ければと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?