地方長期インターンのCOMPUSが設立1周年を迎えました。
10/2で株式会社COMPUSは1周年を迎えました。
なかなか会社設立時に思い描いていたように事業は進まず、「これはイケる!」「いや、やっぱり厳しい..」を24回くらいは行ったり来たりしたような気がします。メンタルが大変です。
結果振り返ると前期と後期で売上ベースで300%ほど成長しており、なんだかんだで事業は進んでいるんだなと、ちょっとホッとしております。
なぜやっているか
改めてなぜCOMPUSをやっているか、最近は3つ答えるようにしています。
1.地方で起業家支援をする中で感じた地方学生の課題
地方で起業家支援的な活動をしていると、成長意欲の高い学生に出会う機会が多いです。
以前は彼らからスタートアップでインターンしたいと相談を受けた時、迷わず休学をして東京に行くことを勧めていました。
実際に休学して東京に行けば、次会う時はめちゃくちゃ成長した姿を見ることになるのですが、休学できる学生ばかりではないよなと。
地方で挑戦したいと思った学生に選択肢があるべきだと思ったことが起点になっています。
2.自分自身の原体験
僕は学生時代(15年前だと..)を関西で過ごしたのですが、当時はまだインターンという言葉はなくスキルアップできるバイトをネットや雑誌で探していました。
探すのはなかなか困難で、やっとの思いで見つけて応募したウェブサービス運営のバイトは、面接に行ってみると悪質な出会い系サービスのサクラの仕事だったという経験もあります。
そんな中、当時参加していた学生向けの起業家育成イベントのゲストで来られていたウェブシャーク(現Yogibo)の木村社長に運良く拾って頂き、ベンチャーでのインターンを経験することができました。
その時の経験や仲間は自分にとってかけがえのないものとなっています。
自分は運が良かったなと思う一方で、まさに今の地方は15年前の関西と同じ状況だなと。
3.地方中小企業が抱える課題
僕はCOMPUSのCEOでもあり、家業である業務用の酒屋藤田酒店のアトツギでもあります。
家族経営のブランドもない小さな商店が、定期的にWebサービスをリリースしたりフットワーク軽く新しい取り組みをできるのは長期インターンの学生が活躍してくれているからです。
岡山に特化したフードデリバリー「FujitaEats」を開発してくれたのはエンジニアインターンのまっさん、このサービスは地元のビジネスホテルと提携させて頂いたりしてるのですが、その提携をまとめ上げたのはインターンリーダーのひーくん。
来年サイバーエージェントに就職予定のエンジニアインターンけいたが3年間アップデートし続けてくれたオリジナルラベルのお酒を作れるスナップリカーの売り上げはこの2年で300%成長しており、インターン生の活躍なしではコロナの大変な時期を乗り越えることが出来なかったと思っています。
本来、家族経営の酒屋がまわりと同じ土俵で採用活動をしていても優秀な学生との接点は持てません。
長期インターンという枠組みは、採用に課題を抱えていたり、従業員の平均年齢が高い中小企業にこそ、長期的に取り組んでもらうことで大きな効果が出ると確信しています。
なぜ地方の機会格差にこだわるか
振り返ってみるとスタートアップ支援的な活動もそうですが、一貫して地方で頑張ろうとする人への応援をやってるなと。
それは自分自身が家業という制約がありながら、東京に行きたいけど行けないという気持ちでこの10年あがいてきた経験から、同じような境遇の人の力になりたいというのが原動力になってるのだと、最近気づきました。
僕のように何らかの理由で地方から離れることができない起業家も学生も、地方にいるということが、なるべく足枷にならないような環境を作っていきたいという気持ちを強く持っています。
この一年の振り返り
当初は月に10件程度だった求人への応募も先月は100件を超えました。
先月1ヶ月間の新規ユーザー数はリリースから半年かかって獲得したユーザー数よりも多く、学生へのアプローチやマーケも板についてきました。
システムも日々小さなアップデートを重ねており1年前とは比べ物にならないほど使いやすくなりました。(COMPUSの学生エンジニア達は同世代なら全国でもトップクラスだと思っています。)
Googleでの指名検索数は1年前より格段に増えてきており、少しづつではありますが「地方長期インターンならCOMPUS」が定着してきているように感じます。
先日、COMPUSを使ってインターンを始めたという学生さんと偶然居酒屋で隣の席同士になるということもありました。
COMPUSがなければ長期インターンを始めることができなかったかもしれない学生さん達から日々届くフィードバックにメンバー一同癒され生かされています。やりがいを一番感じる瞬間です。
一緒に働きたい人について
ありがたいことに学生さんから一緒に働きたいと声をかけて頂くことが多く、中には超優秀だったりビジネス経験値が豊富な学生さんもたくさんいるのですが、能力や伸びしろ、今まで何をしてきたかよりも僕らが重要視しているのはどれくらい「地方学生の格差」に対して課題意識を持っているかというところです。
地方出身か関東出身か、地方在住か関東在住かは関係なく、そこに強い原体験と、解決したいという思いがあるかどうかを大切にしています。
現在は一旦メンバー募集は締め切ってますが、それでも一緒に働きたいという方からの連絡は大歓迎です。
現在全国から20名のインターン生がフルリモートで参画してくれています。
長期インターンのみが是ではない
長期インターンのことばっかり言っていますが、「選択肢がないをなくしたい」というのがやりたいのであって、長期インターン以外の選択肢を否定するものではないです。
ただ一点、「どうせ卒業したら働くんだから学生のうちにしかやれない遊びや恋愛や部活をしたほうがいいいよ」という論調に対しては"学生のうちに本気で働くことを通して自分のキャリアについて向き合う時間を持つ"ということもまた学生のうちにしかできないことだぞ。と言っておきます。
地方学生に拘り続ける
まだまだ事業も組織も未熟ですが、「地方学生の機会の最大化」というビジョンだけは1ミリもブレずに来れたこと、これだけは誇れます。
日本一地方学生の方向を向いて事業に取り組んでいる会社だと自負していますし、そこに拘り続けることが最大の競合優位性つながると思っています。
これからも徹底的に地方学生の機会にフォーカスし、地方学生にとって長期インターンという選択肢が当たり前の世界を創れるよう事業を進めていきます。
🍺🍺🍺
写真は1周年のオン飲み。藤田酒店よりCOMPUSビールを協賛頂きましたw
そして忙しい中メッセージ動画を寄せてくれたOBメンバーに感謝。感動しました。
改めて、今いる(これから加わる)インターンメンバーが、将来COMPUSにいた頃を振り返った時、「良い経験ができた」と思ってもらえるような会社にしていきたいとの決意を新たにしたのでした。