
フルメ【ニュータッチ大阪かすうどん】
私はかすうどんが好きだ
というか、油かすが大好きだ
あの小さな塊にどれだけの旨味が詰まっているか
噛んだ瞬間に口いっぱいに広がるのは果てしない旨味のそら、これをコスモと呼ばずして何と呼ぶ。
小さな身体からはおよそ想像がつかないほど秘めたるパワー。
そんなかすうどんを愛する私におあつらえむきの商品を発見した。
所謂マイナー系、しかしカップのかすうどんを見たことがなかったので迷わす購入。
帰宅し、湯を沸かし、注ぎ、着丼。
かすうどんにはなぜかとろろ昆布がよく乗っている、かく言う私もお店で注文するのはとろろかす。
この商品を企画した人物、相当かすうどん狂いと見た、存分に狂わせてもらおう。
まずはスープをひとくち。
一撃、理解も及ばぬまま二撃、三撃。
まさにリッパー・サイクロトロン。
なんという鍛え抜かれた旨味。
お店として手合わせ願いたい。
麺をすする、この麺も良い、某べぇを彷彿とさせるコシ。
再びスープ、『んあぁ』と声が出る。
古田圧巻の蛙化。
なんという情けない声。
おれでなきゃ引き続き食べてらんないね。
とにかく本当に出汁が旨い。
とうとうカップ麺でも古田にこれを言わせるのか油かす。
食べ始めとたがわぬ温度のまま食べ進める。
上顎の皮剥けなんて関係ない。
おれは今なんだよ。
あっという間に完食。
カップ麺史上一番の満足度であった。
これが家で食えたなら。
食えます。
歯磨きして布団に入って眠りにつこうとした時、口の中に何かあるなと出してみると。
我がの皮。
それは本当に美味いものに出会った証。
無我夢中で食べたからこその轍。
聞こえは良いものの、上顎の皮剥けがヒリヒリして寝れない僕なのであった。