ユニークな読書はユニークな人間をつくる~戦略読書

この記事は、「戦略読書」三谷宏治 を読んだアウトプット記事です。

コンサルタントであり、かつ「読書の専門家」である作者が、読書によって社会人として大きく、かつユニークに成長するためのノウハウを説明し、あわせて自分の読書体験やおすすめの本を紹介するという本です。

個人的には、おすすめの本から得られる教訓(★がついてるやつ)の方が心に残りました!

戦略的読書とは

経営戦略とはその企業が持つ経営資源を、どの事業にどれだけ振り分けるかを決めること。読書にも戦略が必要。戦略がなければ成長しても、結局「量産型」みたいな社会人になってしまう。
例えば社会人5~10年目なら、年間100冊読むとして、①を最低1冊、③を月1冊、あとは②より③が多くなるように読むなど、戦略的に資源配分して読む。

①ビジネス基礎~仕事界を支えるカメ 古典を少量じっくり読むこと
②ビジネス応用~仕事会を飛び跳ねるウサギ たくさん読む。一番力を入れるべきはファクト。事例の良い本は迷わず買え。逆に思考法や戦略論などのフレームワーク本は厳選しろ。
③非ビジネス基礎~今関わっているビジネスから離れた分野での学びを欠かしてはいけない。自然や人の本質を描こうとしている本。
④非ビジネス新奇~自分にとって、世の中にとって「新奇」なものをあえて選んで1冊は読む。偶然に任せるでも、流行りものを読むでも。

読字の効果

音だけで処理できる会話と異なり、読字には「視覚」「図形認識」とともに「図形(視覚表象)と言語情報・概念情報との結びつけ」が必要→脳が鍛えられる

読書の目的

それは「自由に生きること」であり、そのために必要なのは
①想像力
②批判的思考力クリティカルシンキング
③自己コントロールを支えるためのメタ認知能力

メタ認知=無知の知、自分が何をやっているかを分かっている、自分が今はやれないことをやれるように改善する(PDCA) 事故を客観視し、変革できる力

教養とは

人の考える力は「言葉」「論理」「知識」の掛け算であり、教養)リベラルアーツ)は前二者を鍛える学問。
ヒトや社会が対象なら「言語」=言葉、「哲学」=論理
自然が対象なら「数学」=数学 「物理学等」=論理

Connecting the dots

スティーブ・ジョブス曰く、今興味あるものに打ち込め。それはきっと将来役に立つから。そういった経験や知識やスキルの「点」がいつかつながって「線」になるから

ビジネス発想につながる5つの視点

①対比 その記事に入り込んでしまう前に客観視する
②反常識 今までと比べておかしい部分を見つける
③数字にこだわる
④深く調べる
⑤抽象化する

★強い文化を持つ=停滞

一度獲得・確立された技術などが社会学習により「完全に」伝達されていくなら、文化の進化は停滞する。
環境が大きく変わった時、完全伝達による全体最適解のみの社会はそれに対応できない。
個体学習は多くの個別最適解をもたらし、社会学習はそこに全体最適をもたらす。しかし社会学習は伝達が完全だと環境変化に対応しづらい。伝達が不完全であれば試行錯誤の余地が残る。
文化の進化は、その模倣能力の高さではなく、その不完全さ(=遊びの余地)によって加速されていた

★百聞不如一見 百見不如一考 百考不如一行

100万回聞いたって、自分で考えて1回やってみることには及ばない。
(ちなみにネットで調べるとさらに続きがあって、成果を上げるだけでなくそれが幸せや喜びにつながらねばならず、さらに自分のことだけでなくみんなのことを考えなければならないとのこと)

思考法

思考法には拡げる/絞ると発想/論理 の二つの軸があって、統合的な思考法がデザイン思考
アイデア出しには強制連想法~オズボーンの73質問(ちなみにネットで調べるとそれをさらに改良したSCAMPERというのがある)

Substitute 入れ替えたらどうなる?
Combine 結合したらどうなる?
Adapt 応用したらどうなる?
Modify 変更・修正したらどうなる?
Put to other uses 転用したらどうなる?
Eliminate 取り除いたらどうなる?
Rearrange または Reverse 再編成、逆さにしたらどうなる?


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