狩人の心ルーンテラオープンエターナル振り返り
こんにちは、keihです。狩人の心シーズン最後のルーンテラオープンに出場し、結果はTop32でした。今季はエターナルということでパワーの高いデッキも多く、楽しく調整できてよかったです。
後1,2勝していればシーズン2のルーンテラポイント数でWorldsへの参加が確定していた可能性もあったので、少し残念ではありますが、引き続きシーズン3も頑張っていきたいですね。
今季はLORFやIwatoさんの配信で環境について感想戦をして満足してしまったため、まとめ方が少し雑かもしれませんが、今シーズンの振り返りをしていきたいと思います。
環境予測
今季はバラエティセットで追加されたカードが非常に高パワーで驚きました。やはり星々の呼び声はみんな1度は試したのではないかなと思います。
私もこのカードのパワーに魅力を感じ、追加されてから使い倒していたのですが、一般的には、時間軸ジャックスに盤面の強さで負けてしまったり、アクシャンサミーラ、アクシャンフィズのようなスペルシールド等でチャンピオンに触らせないまま1度のアタックでネクサスを削りきられてしまう相手には押し切られる事が多かったようです。
アクシャンサミーラはルーンテラオープンの1週間前頃に最も猛威を振るっていたデッキの1つだったと思います。振り子鎌をチャンピオンにつけてリソースを大幅に生み出し、サミーラで何度も奮起して勝つ事ができるミッドレンジ帯のデッキでした。
これに対して、バーンアグロがかなり相性がよく、例えばドレイブンサミーラPZやパイレーツアグロ(MFTF)は横並べでそのままネクサスを削り切れるし、アニージンはスタンも含めてバーンしきることができます。時間軸ジャックスに対してもアグロはそこまで悪い印象がなく、2ラウンド目に時間軸を使ってくる間に盤面を広げて3、4ラウンド目に6面展開して総攻撃し、後はネクサスに直接ダメージを与えるスペルで削り切る事ができます。
このようにバーンアグロはルーンテラオープン1週間前の環境で結構立ち位置が良さそうだったのですが、最初に示した星々の呼び声を軸としたターゴンデッキ相手にかなり不利であるという大きな問題がありました。
ターゴンはそもそも回復が多く、バーンアグロに対する強さは圧倒的なのですが、何よりもターゴン側が忠義デッキであることが問題です。「あまりいい構成が浮かばなかったし、とりあえず強そうな星々の呼び声3デッキで行こう!」と考える人と当たってしまった場合、バーンアグロ側の勝率は3割程度、あるいはもっと低いんじゃないかなと思います。実際何度か3デッキともターゴンの人と当たりましたし、自分もターゴン3デッキ持ち込みました。
また、アグロをもつ上で更に問題となったのは、ルーンテラオープン2日前辺りで出てきた諸部族の守り手デッキ(一般的な型はチャンピオンがエリスナー)の存在です。こちらはアグロにめちゃくちゃ強いわけではないですが、シャドウアイルの軽めの除去とフレヨルドのちょっとした回復、盤面の強さが兼ね備えられており、バーンアグロやその横についてきそうな時間軸ジャックスに強いデッキでした。
諸部族の守り手デッキはルーンテラオープン前日時点でランク戦の勝率が65%程度出ていたため、感度の高いプレイヤーは持ち込む可能性が高いだろうと考えました。結果的にその評価は正しく、凍結が辛いアクシャンサミーラや時間軸ジャックスを持ち込んでルーンテラオープンDay1を抜けるのはかなり厳しい状況になっていたようです。
他にもソックリサンの谷で惑わしコブラを増やすコンボデッキ等もありましたが、何故かあまり見なくなりました。
長くなりましたが、まとめるとこんな感じで考えていました。
注目デッキ
そんな環境予測の中でルーンテラオープン開始1週間前辺りからチーム内で注目していたデッキを簡単に紹介します。
この節は当時の感想をそのまま記載しているので、環境予測と若干書いてあることがズレているかもしれませんが、ルーンテラオープン約1週間前時点での印象として見てください。
また、この節のデッキはかなりざっくり考えていたので固まったリストがありません。
気になるデッキ
アクシャンサミーラ:
使用率15%超え、パワーも高そう
<使用感>
前シーズンのセラサミばりのパワーを感じているが、実際には対面に武具破壊や凍結が来てないからな気もしている。グットスタッフなチャンピオンなのに、振り子鎌やら細かいバフスペルから奮起で勝利に直結するのが偉い。シュリーマで拒絶がたくさん入れられるのも噛み合ってて、今季強いデッキの一角にはなりそう。
ジャックスオーン:
凍結でフィズ等の貫通力のあるデッキを止めやすいし、前期もTier1レベルだった。カルティスト凍結がスペシを貫通できてプレイオフでは強いかも。
<使用感>
弱くはないが立ち位置が悪い。アグロに引かれるし招来には除外されるしでかなりきつい。
ジェイスラックス:
フィズアクシャンに強そうで、全体的に不利デッキが少なそう
<使用感>
デマーシアで除去と盤面を両立できる良デッキなのは変わらなかった。下級調査官のお陰でアクシャンサミーラにも対抗できるのはプラスだが、サミーラがデカくなるとどうにもならない。
それでもジェイス+ラックスの並びは強く、問と答えを絡めてファイナルスパークを2枚生成出来れば盤面を奪いきれて非常に強いのは確か。デマ構成なら入りそうでもあるが、横並べは微妙に遅く、除去もラックスがいないと微妙というちょっと立ち位置が難しいデッキになりそう。
セジュアニサミーラ:
シャドウアイル系コントロールがいないため強く見える
<使用感>
フレヨルド(主にセジュアニ)を絡めて凍結を強く使えるのは悪くなかった。ビョーグでセジュアニが実質6枚にできるのも利点で、6ラウンド目にセジュアニ着地はほぼ可能だった。サミーラがいることでセジュアニレベルアップも7,8ラウンド目なら安定、上振れれば5,6ラウンド目にも可能な感じ。ちゃんと調整すれフレヨルド構成の一角として使えそう。
時間軸BC:
明敏と悪童3枚ずつ入れれば足りるのではと考えた。チャンピオンはフィズやらビクターやらジンクスやらが使えそう
<使用感>
他の時間軸と比べて即席制作が弱く、パワーが何段階か落ちる印象。時間軸引けないと弱い時間軸デッキとなりかねない。
グロエボ海貝:
パワーが高そうで使ってみたさはあったが、結局使用せず。
エコージンクス:
トリプルピルトやニダリーBCの横につけるならありそうな枠として考えていたが、結局使用せず。
注目構成
環境予測と注目デッキをいくつか試した結果、バーンアグロ3面に勝てつつ、ターゴン構成、アクシャンサミーラ、時間軸ジャックス辺りのどれかターゲットにするのが良さそうと考えていました。その観点で検討した構成をざっくり紹介します。
こちらもルーンテラオープン1週間前から3日前頃に考えていたことになります。
時間軸2面+何か
時間軸ジャックス、時間軸トランドル、何かの3面
例えば、ソックリサンコブラとかだが、なんでも入りそうで、アクシャンフィズはグッドスタッフよりのデッキでかなり合ってそうだった。時間軸BCもパワーがありそうで、トリプル時間軸としても組める。
ルーンテラオープン1週間前時点で最もパワーを感じる構成だったが、時間軸ジャックスはいいが、トランドルやBCがちょっと弱いため没となった。
ターゴン招来構成
招来3面で組めて、バーンアグロと、SI系のコントロールには圧倒的に強い
一方で、除去が薄くフィズやスペシへの対処ができず、ミッドレンジ帯のデッキが辛いため、オープンの負け組になりそうな印象だった。
その後に検討を重ねたところ、時間軸ジャックスが辛いのは確かだが、実は流れ星でアクシャンサミーラに対処できるため意外とやれる可能性がある気がしてきた。
アクシャンサミーラが振り子鎌への依存度がかなり高いので、他地域で武具破壊できるカードを持ってこれればやれそうという考え。例えばBW、SI辺りは武具破壊を搭載できて相性良さげ。デマーシアもスペル耐性と武具破壊を持てるのでありかもしれない。
星々の呼び声だけで勝てるからだいぶテンポに寄せていい。アグロとか勝ちたいところに寄せやすいのも評価でき、結果としてはDay1に持ち込むこととなった。
アグロ構成
時間軸ジャックス、ドレサミ、パイレーツ、エリスNX、アニージン、ジグポNX等の3面
ターゴン招来構成は少しきつめだが、方向性が合っていてパワーもかなり高い構成なのは確かだと考えた。
ただし、プレイングでどうこうできる要素が少ないため、当日のメタをお祈りすることになるのが問題で、実際に諸部族の守り手やターゴン等回復がある程度ありつつ盤面も抑えてくるデッキが多くて負け組構成になっていた。
当初の予定としては時間軸ジャックスも入ると思っていたが、速度が遅いため噛み合っておらず、おそらくドレサミ、パイレーツ、エリスノクターンNXが良さそう。横並べが止められにくく、闘技場の実況者を3面で使えるのもプラスだと考えた。
ルーンテラオープン1週間前辺りでは、時間軸ジャックスとアクシャンサミーラに有利取れるのがかなりメタに噛み合ってるように見えており、何も思いつかなかったときはこれでも80点くらいの構成にはなりそうだと思っていた。
アクシャンサミーラに相当有利取れることを理由に、勝ち組構成になっていてもおかしくなかったため候補として入れていたが、残念ながらアクシャンサミーラはほとんどおらず、アグロ構成の利点があまりなくなっていた。結果的に持ち込んでいたら0-3していてもおかしくなかったので、持ち込まなくてよかった。
トリプルフレヨルド構成
アクシャンサミーラをメタ対象とする場合は凍結で押さえつければいけるだろうと考えて、時間軸トランドル、ジャックスオーン、ヴェインJ4フレヨルド、セジュガンプ、サミーラセジュ等のフレヨルド3面構成があり得た。
フィズアクシャンやアクシャンサミーラが増えるなら、凍結で止めやすくて強そうだが、招来デッキがオーンを除外してくるのがきつめで没。
ミストレイス構成
ミストレイスデッキが一応活躍してたので3面組もうと思えば組める。ソックリサンコブラとかコンボよりのデッキには強そうであり、チャンピオンが不要なので、チャンピオン偽装構成を組めたりするが、フィアサムの通りの良さ次第なところがあるのが難しかった。
SIでバーンアグロへの耐性をつけつつ、トリプル構成を組むならありだが、デッキパワーが低めなので個人的には積極的にやりたくはない構成の1つだった。アグロが増えたり、デッキパワーが足りていない感じがしたので没となった。
アイオニア構成
時間軸系やグロリアス・エヴォリューション等を強くターゲットするならありと考えた。セラフィーンセト、ゾーイアフェIO、アクシャンリーシン、ナミリーシン等。
ソックリサンコブラがアグロに弱いのがダメそうなのと、他のデッキもアグロ、アクシャンサミーラ辺りが厳しく感じるので没となった。
SIミッド構成
シャドウアイルは終わりの静寂が使えるので、アクシャンサミーラの振り子鎌を破壊してきれいに勝てそうということで検討した。
トリスポッピーSI、ナサスレ、ジェイマーSI等、横並べもある程度できつつチャンピオンを除去か無視できるような3デッキで組むことを考えていた。横並べからの攻めができる3面になっていれば、構造上も有利が取れるイメージ。
横並べからの攻めが強い構成に出来れば招来とも戦えて結構良さげだが、デッキパワーは若干落ちる気がして没となった。
デマーシア構成
フォーミダブルFRがかなりアクシャンサミーラに有利なため、似たような3面が組めればあり得るということで検討した。
有利な要因が下級調査官と横並べ鼓舞だろうと考えるが、英雄たちの鼓舞の弱体化でそれだけじゃ勝てなくなったことがかなり気になり没となった。
トリプルモニュメント構成
チーム内でパワーもあって面白そうということで検討。
アフェビク、グロエボ海貝、グロエボ招来ライズ等で組めるが、ルーンテラオープン2日前辺りにいきなり握りかえるにはリスクが高いと考えて没となった。
以上が注目構成ですが、エターナルなこともあって方向性さえ合っていればパワーの高い3デッキを用意することはできそうだなと感じていました。
今回は、ルーンテラオープンDay1の持ち込みとして最終的にターゴン将来構成を選択し、デッキはアフェリオスビクター、サミーラレオナ、ゾーイユーミソラカBWの3つです。
招来デッキの良いところとして、Day2に特定のメタ対象となるデッキがでてきたときに対策しやすいところがありました。Day1はヘヴィメタルで無理やり武具破壊を積みアクシャンサミーラを倒しに行きましたが、全然アクシャンサミーラがおらず、むしろ諸部族の守り手が多かったです。
Day2はDay1の状況を受けて諸部族の守り手をメタ対象に変更し、合わせてグロリアス・エヴォリューションのような重めのスペルで勝ちに来るデッキも活躍していたので、一応拒絶が入れられるシュリーマ、アイオニアでデッキを組み直しました。
Day2の持ち込みはソックリコブラ、招来カルマ、ゾーイユーミソラカSHです。拒絶をピン刺ししたかげ1回勝ててよかったです。
エターナルガントレット持ち込み調査
こちらは補足事項のようなものです。エターナルBO3ランブルで持ち込まれているデッキ及び戦績を収集していたので載せておきます。人の構成を見るのが趣味なので、調べるのはかなり面白かったです。
ルースレスランブルの持ち込みと戦績
ランブルからの考察
アグロはやはり招来デッキに負けてしまい勝率を落としている印象で招来を貫通できるレベルのアグロじゃないとダメそうです。
アクシャンサミーラは強いが、BO3でもつと上記アグロに引かれるのと、この時点で意外とメタられてるかもしれないという状況でした。メタデッキとしては。ラックスジェイスやドレサミ他アグロ、フィオラガリオ等が該当しそうでした。
また、構成単位ではTHC Raphterraがうまいことやってる感じがしました。ソックリサンコブラ、アクシャンヴァルスはおそらくアクシャンサミーラに強く出れるイメージです。
ソックリサンコブラはスタンでサミーラの連続アタックを止めやすく、リコールもありますし、アクシャンヴァルスは同じような動きができつつ凍結を積めるのが偉い印象でした。
最終戦績と感想
そんなこんなでRebelzの5名でターゴン招来構成をDay1に持ち込んだところ、3人がDay2進出できました。構成としてはやはり強かったですが、チーム調整できちんと仕上げることができたのが勝率に直結した感じがして良かったです。
私のDay1戦績は7勝3敗(至上の栄光2つ込み)なので、あまり高くはなかったのですが、Day2に進出できるラインだったのでOKでした。
デッキリストは以下の通りになります。
構築のポイントは、
デイブレイク軸とすることで序盤の弱さを補う
スタンで2ラウンドもらっている間に星々の呼び声を使う
アクシャンサミーラをターゲットとしてヘヴィメタルを積む
大体こんなイメージです。結果としてアクシャンサミーラが全然いなかったので、Day2では諸部族の守り手をターゲットとしつつあわよくばグロリアス・エヴォリューションのような大型スペルにも勝ちたいという構成にチェンジしました。
Day2は諸部族の守り手デッキを倒しにいく方法が3名で違ったので、持ち込みデッキはチーム内で3人別々になりましたが、私は全体除去とついでに拒絶でグロリアス・エヴォリューションを止められたら嬉しいなという持ち込みにしました。Day1でグロリアス・エヴォリューションと諸部族の守り手デッキを入っていると思われる構成に3回負けたからです。
Day2の持ち込みは上記から①サミーラレオナを抜いてソックリコブラに、②アフェビクを抜いて、拒絶1枚と一つの願い2枚入れた招来カルマに、③ゾーイソラカユーミのヘヴィメタル3枚を懲罰の光に変更しました。
結果的に拒絶が入ってたおかげでグロリアス・エヴォリューション軸のデッキを倒すことができてよかったです。
調整方法は前回から大きく変わりませんでしたが、Day1を抜けられた場合も考えてたくさんの構成を事前に考えておけたのはかなり良かったです。一方で、メタ読みは若干外していますし、Day2の持ち込みももっと尖っても良かったかもしれないと反省しています。
また次回がすぐに始まりますし、出れるかわかりませんがWorlds予選の権利もほしいのでシーズン3も頑張りたいですね。
それではまた次回!
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