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NEVER SAY DIE / WIG WAM

 WIG WAMはノルウェーのハードロックバンド。2000年代に数枚のアルバムをリリースした後しばらく音沙汰がなかったが、9年ぶりぐらいにニューアルバムをリリースした。正直全然名前忘れていたバンドだ。

 WIG WAMのサウンドは80年代に主流だったメロディアスハードロックを、そのまま現代風解釈のよりアグレッシブなサウンドで再構築したような音楽だ。ノルウェーと言えば北欧メタルという印象が強いが、いわゆる典型的な北欧メタルよりはずっと垢抜けた、クールなサウンドとも言える。

 ニューアルバムでも、相変わらず力強いメロディアスハードロックをプレイしているWIG WAMだが、この時代にこういう普遍のメロディをプレイするバンドが存在するというだけで頼もしく思える。

 今回のアルバムは、ヘヴィ&ダークな要素を取り入れつつ、やっぱりアメリカ的なメロディセンスを取り入れてキャッチーな楽曲がそろっている。現代の世相や、バンドメンバーの年齢を考えると、これぐらい落ち着いた方がそれっぽくていいのかもと思わせる。

 それでいて、どの曲にもしっかりとフックがあって、安心して聞かせてくれるところがこのバンドの魅力だと思う。なんでも、ノルウェーのフェスに、復活サプライズとして登場する予定だった予定がなくなり、それでアルバムを作ったということ。結果的に素晴らしい作品が登場したことは大変嬉しい。

 さて、本来はステージパフォーマンスを見たいタイプのバンドであるが、それはまだしばらく先になるかもしれない。願わくば、それまでバンドが存続してアルバムを出し続けてくれることを祈っている。


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