DESTROYER / KISS
KISS4枚目のアルバムにして彼らの出世作。3枚目のアルバムまでどちらかと言えばあっけらかんとしたロックンロールバンドだったKISSは、このアルバムで一気にシリアスさを持つハードロックバンドとして認識されるようになった。
アルバムはすっかりおなじみの名曲"Detroit Rock City"で幕を開ける。ハードロックに名リフは数多いが、これだけシンプルなのにかっこいい曲も珍しいだろう。
ハードロック的に正統派とも言えるバラード"Beth"はストリングスやホーンセクションも混じえながらドラマティックにリリカルに展開する様が印象的。
激しい曲ではかっこよく、それでいて静かな曲では泣かせてくれる。こういう振り幅の大きさがKISSというバンドの現在を形作ったと言えるアルバムだ。
さて、この『DESTROYER』だが、オリジナルのリリースは1976年。そう今年で45周年を迎えるのである。そうすると当然記念盤の企画などが待ち受けているわけで、近々スーパーデラックスボックスセットなるものが登場するようだ。
10年ぐらい前にも『DESTROYER』はリマスター盤が発売されていたような気がするが、マニアからは搾り取れるだけ搾り取れということだろう。日本盤の発売もあるらしいからファンは今から正座して待つべきだな。
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