とても残念な話

 義理を欠く人は、ビジネスでも失敗する

 先日、経営計画を立て、銀行向けにプレゼンテーションまで行ったクライアントが、急に連絡を取れなくなりました。しばらくして連絡をしてみると、「銀行にプレゼンした後、見積もりを見直したら予算が上がってしまい、銀行融資を進めるかどうか検討中」とのあっさりとした回答でした。

 この方は、ある観光地で体験型のお店を作る予定でしたが、経営計画作成時の契約書には「先方の都合で計画を断念した場合、200,000円のキャンセル料をいただく」という条項が明記されており、彼もそれに同意していました。

 ところが、Facebookを見ていると、体験型のお店は彼がフランチャイズ元となり、他の方に資金を出させて立ち上げるとの記述がありました。そのため、彼にメールで「計画を断念されるのであれば、キャンセル料をいただくことになりますが、どうしますか?」と連絡しましたが、返答はありませんでした。

 それまで「メールマガジンがうるさい」「解除してくれ」といった連絡が来ており、すでに解除はしていましたが、どうやら別のアドレスで私のメルマガに登録していたようで、やたらと文句を言ってきていました。しかし、キャンセル料に関するメールを送った途端、返事がぱったりと来なくなりました。

 その後、Facebookを確認すると、彼は私をブロックし、メッセージも届かないようにしていました。彼の奥様ともFacebookで繋がっていましたが、夫婦揃ってブロックされたようです。

 そのお店は観光地にあるのですが、知り合いに行ってもらったところ、「とても愛想が悪かった」との評判でした。おそらく長続きはしないでしょう。

 義理を欠く行為をする方は、必ず失敗すると思います。支払い督促など法的手段で訴えることも考えられますが、その判断は保留しています。それでも、こんなことをする人が世の中にいるのだと、残念でなりません。

 もしこの文章が気分を害するようであれば、読み飛ばしていただいて構いません。ただ、どうしても心残りだったので書かせていただきました。

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