keigo Himura

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最近の記事

【映画】グラディエーターII 英雄を呼ぶ声

私、なんと……一作目、未見です!! でも前作は2000年と、観た人も忘れてるぐらい以前の作品なのでそこはあまり気にせず、せっかくなのでIMAXで観てみることにしました。 ちなみにIMAX制作ではない映画なので本当はドルビーシネマの劇場で観られるといいんですけど、近くに劇場がないので残念です。 それと今作、パンフレットが作られていないので情報確認がしづらくて不満です!! こんな大作なのに。 『グラディエーター』、去年ぐらいに配信で観ようと思って再生開始したんですけど、5分ぐら

    • 【TV】機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム

      これは評価が難しい…… 好きな路線であるだけに厳しい意見を述べることになりますが、基本的にマニア的な視点での独り言と思っていただければ。 キャラクターを含めたフォトリアルな3DCGでガンダムの外伝を描くという路線は、MS Iglooというシリーズが2000年代にありました。 ミリタリーもの、メカものとして「リアル」なガンダムの極北を目指そうとの方向性で、私も大好きなモチーフでした。 しかし、ひととおり観たのですが、こういうものをうまく作るには技術と予算がまだまだ必要で十分で

      • 【映画】本心

        書店で原作の文庫を置いてあるのを見たほか、映画については劇場で予告を見たのとチラシを読んだ程度の予備知識で鑑賞しました。 SF度はどれほどかなという興味が大きく、観たらそれほどでもなかったのですが面白いところも多く、そこそこの満足を得ました。 最近の日本のSF映画では『Arc アーク』『PLAN 75』など現代社会の問題を投影したテーマの作品で出色のものがあり、本作も共通したテーマが扱われていました。 テクノロジーによる長命化・不死化は『Arc アーク』に共通し、本作の架空

        • 【SF】2025オールタイム・ベストSF応募(海外短篇・海外作家・編)

          https://www.hayakawabooks.com/n/n1761af76b5bf SFマガジンのオールタイム・ベストの海外短篇では以下に投票しました。 1. 「鏖戦」グレッグ・ベア 2. 「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」テッド・チャン 3. 「クローム襲撃」ウィリアム・ギブスン 4. 「ミラーグラスのモーツァルト」ブルース・スターリング&ルイス・シャイナー 5.「接続された女」ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア サイバーパンク色が強い結果となりま

          【SF】2025オールタイム・ベストSF応募(海外長編・編)

          https://www.hayakawabooks.com/n/n1761af76b5bf SFマガジンのオールタイム・ベスト、海外作品で何を投票したかもお知らせします。 こちらは結構たくさん読んだ中から選んでますので、そんなに変なラインナップではないのでは。 まず今回は長編のみご紹介しましょう。 海外長篇ベスト5 1. 『ディファレンス・エンジン』ウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング2. 『闇の左手』アーシュラ・K・ル・グイン 3. 『プロジェクト・ヘイル・メア

          【SF】2025オールタイム・ベストSF応募(海外長編・編)

          【映画】ラストマイル

          8月23日の公開以降、まだまだ普通に劇場にかかっている大ヒット作品。 一種の社会派映画としての評判が強いのでそういう感じかなと思っていたのですが、意外にも娯楽性が非常に強い作品で、しかしそこから浮かび上がる問題提起が印象に残る、絶妙のバランスの上にある映画でした。 (ネットでも話題になってたのに、後半の謎解きやサスペンスにしっかり乗ることができて、最近のネットのネタバレ回避力は優れてますね……) TBSテレビで放送されたいくつかのドラマとのシェアードユニバースとなっています

          【映画】ラストマイル

          【TV】SHOGUN 将軍

          今年のエミー賞を総なめしたのも納得の傑作TVドラマでした。 日本では、国外で作られた時代劇でよくある「変な日本描写」がないこと、そのことに真田広之が尽力したことが注目されますが、それだけがとりえだったら米国の賞は獲らないですよね。 だって米国人は、日本描写の何が変なのか判断する材料を持っていないでしょうから。 私が思いますに、ポスト『ゲーム・オブ・スローンズ』の初の成功作であったことが授賞の大きな理由となったのではないかと。 『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下GOT)はHB

          【TV】SHOGUN 将軍

          【SF】2025オールタイム・ベストSF応募(国内編)

          過去何回か募集されて、発表を見て自分が次に読む作品の参考にしたりしていましたが、今回は応募もしてみました。 まずは国内編ですが、引き出しが少なくて苦しみました。 国内長篇ベスト5 1.『家畜人ヤプー』沼正三 2. 『帝都物語』荒俣宏 3.『・・・・・絶句』新井素子 4. 『虐殺器官』伊藤計劃 5.『ハイドゥナン』藤崎 慎吾 何か色物っぽいラインナップという気がしますが…… 3位は小学生時代、2位は中学時代、1位は高校時代のそれぞれフェイバリットという感じです。 小6の時書

          【SF】2025オールタイム・ベストSF応募(国内編)

          【映画】ボルテスV: レガシー

          オリジナルのTVアニメ『超電磁マシーン ボルテスV』は、私も小学生の時観ていましたが、アニメを卒業する前の作品なので記憶は乏しいです。 さらに、アニメ卒業を目前にガンダムブームが来たことでアニメ留年決定となって以降、リアルロボットしか観なくなったためスーパーロボットというものへの理解や知見はほとんどありません(大人になってからマジンガーZの漫画版を全部読んだりとかはしてます)。 ただこの作品、堀江美都子が歌う主題歌がものすごく良くて、カラオケで女の子が歌って一同ブチ上がる定番

          【映画】ボルテスV: レガシー

          【TV】パチンコ(Season 2)

          第1シーズンの時は、良いドラマだなと思って観ていたのですが、第2シーズンですっかりハマってしまい、今年ベストドラマかもって思ってる勢いです。 ミン・ジン・リーによる原作も買って読んでいる途中ですがこれがまた猛烈に面白くて、素晴らしいです。 戦前の朝鮮に生まれたソンジャという女性が金持ちの商売人コ・ハンスの子を妊娠するが、ハンスには大阪に妻子がいるとわかり失望、牧師のイサクと結婚して大阪に移住して…… との話ですが、ドラマでは小説の後半であろう、ソンジャの孫ソロモンが1989

          【TV】パチンコ(Season 2)

          【映画】侍タイムスリッパー

          口コミで評判が評判を呼び、公開規模がどんどん大きくなっている、あの『カメラを止めるな!』を思わせる人気となっている本作を観ることができました。 江戸時代の武士が現代にタイムスリップするというベタすぎる基本設定で、こんなに笑えて泣けて熱く感動できるいい映画ができるとは、驚きの大傑作でした。 子供からお年寄りまで楽しめる、本当に素晴らしい作品で誰にでもおすすめできます。 なにしろ低予算なので、冒頭の場面などでは特に音響の弱さが目立っており「こんな足音、大学で映画作ってた時につけ

          【映画】侍タイムスリッパー

          【映画】ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ

          色々あって期待値低めにしたら、結構良かったなという感じでした。 期待値を下げた理由その1は予告編で、確かに良さそうなんだけど「お前ら(制作者)ちょっと調子に乗ってないか?」って言いたくなる、前作でウケた要素に全振りした雰囲気にいささかの暴走を感じたこと。 理由その2は、米国での酷評が多いとの話のせいでした。 賛否両論といったところのようですね。 以下、公開直後なのでネタバレを極力避けます。 ホアキン・フェニックス演じる本シリーズの前作『ジョーカー』は劇場で観ていて、やはり結

          【映画】ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ

          【映画】シビル・ウォー アメリカ最後の日

          ものすごく興味を惹かれる題材なので早速観に行ってきましたが、今年ベスト候補になりそうなキツい映画でした。 公開からまもないのでできるだけネタバレを避けます。 興味を惹かれた理由のひとつとして、日本での内戦的状況を描いた歴史的名作『機動警察パトレイバー 2 the Movie』を思わせる設定だったから。 思えばあの映画は「撃つべき時でも撃てない」から始まる、日本の矛盾点を描いて様々な日本の悪いところが浮き彫りになる映画でした。 そもそもパトレイバーって「アメリカンポリスみたい

          【映画】シビル・ウォー アメリカ最後の日

          【映画】トランスフォーマー/ONE

          先日、大学の後輩である野坂尚也に会ったのですが吹替に出ていると言ってまして、しかしこれは観に行かないかもって思ってたのですが、Twitterなどでもやたら評判がいいので、観てみました。 吹替で。 評判通りすごく面白かったです。 トランスフォーマーシリーズは、マイケル・ベイの映画を子供に見せるまでは全然興味を持っていなかったのですが、映画は結構面白かったので、現在までの正編5作はすべて観ました。 直近の『最後の騎士王』は劇場に子供二人連れて観に行きましたが面白かった。 ちょっ

          【映画】トランスフォーマー/ONE

          【読書】百年の孤独

          話題の本書。 発売早々に買って8月下旬に読了したので、2ヶ月ほどで読めたのでした。 みんな言ってることですが、同じ名前のキャラクターが出てきたりして、誰が誰だかわからなくなってきます。 それも多分、日本人にはなじみの薄い「アウレリャノ」とかのラテンアメリカ系ネーミングというのもあって余計にそうなんでしょうね。 私は途中から、誰が誰なのかあまり考えずに読むようになりました…… とある家の何代か、100年にわたる物語を延々と語るという小説ですが、面白いのは確かです。 土を食う

          【読書】百年の孤独

          【TV】サニー

          西島秀俊主演で日本を舞台にした海外ドラマ、しかもSFということで非常に興味を惹かれる作品でしたが、本編はそれ以上に意外性に満ちた傑作ドラマでした。 ドラマの骨子はロボットテーマということになるのでしょうが、オープニングの曲からして、渥美マリの『好きよ愛して』(って、私は知らない曲でしたが)という昭和40年代の曲を使っており、レトロフューチャーといって良い独特の世界観です。 外国の人が観たら、現代の日本ってこんな国なのかなあと思ってしまうのかも。 というか、京都が舞台なので、

          【TV】サニー