どこにみんなのお金を使うの?モノからヒトへってわかっちゃいけるど、現実は。
おそらく誰にきいても知らないという言葉を今から唱えますね。
「ドラゴンドリーミングってきいたことありますか?」
商品名でもなく、会社名でもなく、教育プログラム(プロジェクトマネジメントやプロジェクトデザイン、ワークショップデザイン等)の名前なんです。オーストラリア発祥のプログラムで、新しい形のPMやPDを提案しています。
例えば、タスクに優先順序をつけるという合理性からでなく、何から本当にしたいか?っていう根本的な気持ちでタスクを振り分けるなどのアプローチがDDにはあったり、プロジェクトの終わりは「お祝い」で締めるなどの精神性もあったりします。(詳しくはリンクへ)
最近、PM界隈で大きな反響?があったこちらの記事の内容にDDは似ています。
僕も詳しく伝えられないですけど、PMも成果的を届けるぞっていう主義より、価値を届けていくぞ主義になっていたり、プロジェクト自体の進め方、成果、プロセスがだいぶ変わってくることが予想される。
EUではモノからヒトへのお金が動いている!
このドラゴンドリーミングのプログラムは、おそらく日本人で受けたことがあるのは自分だけだと思うのですが笑 プログラム自体に、新規性やユニークな考え方はありますが、ちゃんとした研修プログラムとして、お金の出所とお墨付きをしてるのはEUなんです。
え、こんなわけのわからないプログラムに?って思う方もいるかもしれません。(一応、世界中でかなりの多くの地域で導入されている。)けれど、主催者や参加者に聞くとEUでは、ハードからソフトへの投資への理解が進んでいて、モノから人への投資が大きくなっている、とのことでした。
どんどん、人にお金が使われてるっていうこと、みたいです。
(みたいです、っていうのはファクトを調べようとしたら、推移がなかなか出てこなくって。今回は主観で。)
さて、日本の教育費低すぎない?世界で92番目で、バブル期が弾ける前後からの投資が低すぎ。
厳密にいうと、先ほどのEUの文脈は人材研修などの教育費だから、日本においての教育費の文脈と違うということは頭に入れてほしい。
けど!!!
教育=人に投資をするっていうことだと思うのよ。なのに、この低さはどういうことなの? 世界92番目? 全然投資してなくないですか?
もちろん、借金いっぱいあるのもわかってる。
借金自体は怖くないかもしれないっていう議論もわかる。
そこ含めて、何にお金使いたいかな?ってみんなと考えたいな。
あるのは、本当に取捨選択するという現実だけなのか。
例えば、既存のルールにのっとるならば、使いたい!という事業を創出するのには、や〜めたという事業を作らなければならない。そうして予算を確保する。(そこを借金で賄ってるのが国だけれど。。)
地方においても3割自治って揶揄される。それは、多くの自治体が自分たちの予算を自分たちの地域で3割しか確保できてない現実がある。地方交付税という国からのお金に頼っているんだな。
やりたい!やめた!を納得する方法として、最近読んだ本のhumankindで知った取り組みもおもしろい。やっぱり主体者である市民が予算を決めようぜっていう話。
2004年。ベネズエラの西部にあるトレスという小さな自治体で、首長が「当選したら、権力を市民にかえす」という宣言のもと受かった。ので、予算の権限を市民に渡して、自治体予算の700万ドルを市民が決める。世界最大の市民参加型予算をもつ自治体の一つで、予算編成では、560箇所で集会が開かれ、約1万5000人が意見を述べる。
トリスだけでなく、ブラジルの大都市・ポルト・アレグレでも予算の4分の1を市民が決める。こういったアプローチはは、世界中の1500!以上の都市で市民参加型の予算編成を行っている。
どうでもいいとはいわないですけど、どうでもいいことにみんなのお金って使われたりするじゃないですか。マスクとか。そうじゃなくて、やっぱり投資型にしろ、再分配にしろ、必要な人に、これから必要になるところに落ちていく仕組みになったら嬉しいし、それが公平っていうことなんじゃないかな。