スクールバスのかわりにスクールホース!?フランスの片田舎で起こったトランジションタウンの歩み:ウーガンザイム
みなさん、小学校時代はどういう風に学校に行っていました?日本では、集団登校が主流ですよね。海外ではスクールバスもよく見かけます。アメリカだと、黄色いバス。子供たちの送り迎えに使ってるやつを映画でよく見ますよね。
バスのかわりに馬を走らせて子供の送り迎えをする、そんな街があったとしたら、、、
どん!
あるんです!
場所は、フランスのパリから東に500km〜600km。ウーガンザイムという人口2,000人ほどの小さな街。ほぼドイツとスイスの国境近くにある。ワインの産地でも有名なアルザス、という地方。
トランジションタウンと町長みずから呼び、スクールホースをはじめ、様々なサステナブルなプロジェクトを街単位で行っています。今回はそんな「ウーガンザイム」を修士論文に取り上げた荒井が紹介していきます!
そもそもトランジションタウンって何?
まずウーガンザイムに行く前にトランジションタウンってなんぞやっていうところから説明します。
トランジションタウンの動きは、2005年ごろイギリスのトットネスという街で始まりました。トランジション(transition)は移行、変化、など変わっていくことの英単語です。
もともとの概念は、パーマカルチャーデザイナー、大学教授のロブ・ホプキンスさんが提唱しました。ことの始まりはピーク・オイルが叫ばれているとき。これまでとは違う文脈にのって、様々な活動って行われるべきなんじゃないか、というところから、石油依存から脱却すること。ローカルのレジリエンスを高めていくこと、をコンセプトにスタートしていきました。。
脱石油、といってもエネルギーだけでなく、ほぼどんな領域にも影響が及ぶので、地産地消、メンタルヘルス、地域通貨、ソーシャルプロジェクトなど様々な活動へと広がりを見せます。そして、新しいパラダイムで活動を行っている街の総称を「トランジションタウン」と呼ぶようになりました。今でいう、SDGsの理念にもとづいた活動にも近いかもしれません。
詳しくはこちら。日本のトランジション・ジャパンのHPです。
トランジションタウンの広がり
そんなトランジションタウンのムーブメントは、世界中に広がり1000以上の街で活動が行われています。日本でも取り組みがあり、transition networkの登録には23の地域がのっていました。
2005年、2006年ころは、アメリカの元副大統領であるアルゴア氏による「不都合な真実」という気候変動の映画が話題になりました。旧来のシステムっておかしくないかなという空気が少しずつ世界に蔓延してきた年だったようにも思います。2008年のリーマンショックなどもおこって、今までのパラダイムはやっぱりおかしい、という機運の高まりとともにムーブメントも広がっていったのではないでしょうか。
最近では、「僕らが変わればまちが変わり、まちが変われば世界が変わる」という日本でトランジションタウンをはじめた榎本さんの本も出ているので、興味がある方はぜひ手にとって見てください。作者の榎本英剛さんはぜひ会ってみたいなって思っている人の一人です。
日本のトランジションタウンの動きを紹介してるサイトやyoutubeもたくさんあります。
さて、そんなトランジションタウン・ウーガンザイムではどんな取り組みを行っているのでしょうか。
ま、まさか。
次回をお楽しみに!笑
次回に行く前におまけ。
馬つながりのグッドアイディア。自分の地元でもウーマーイーツという取り組みが行われていました。お弁当をお馬さんが届けてくれる取り組み。みんなを笑顔にしてくれるアイディアっていいですね。