『召し上がりください』~偽敬語ハンター参上!
いやぁ、「召し上がる」だけでいくつあるかと思うぐらい、芋づる式に偽敬語が出てきます。
先週、AIによる「お召し上がり方」の検索結果概要をご紹介しましたが、そこにあった「召し上がりください」が今回のテーマです。
AIはネット上にあるものを検索して引っ張ってきているだけですので、「召し上がりください」を正しい敬語として推奨しているサイトがあったわけです。(当たりはついていますが、それを特定することは目的ではありません)
化けの皮をはがしてみる
さて、この言葉を見ても、さしておかしいとは思わないという読者のために、化けの皮をはいで、敬語を外してみましょう。
「召し上がる=食べる」ですから、
「召し上がりください」=「食べください」
となります。
……誤字脱字ではありませんよ。
誰かに「どうぞ、食べください」と言われたことがありますか。
「お土産です。皆さんで食べください」と書かれたメモを見たことがありますか。
日本語を母語とする人なら絶対にやらないミスを、敬語だとやってしまいがちです。
これは、情状酌量の余地なく御用です。
<休憩コーナー>
「お」or「て」
では、「食べください」を直すとしたら、どう直しますか?
〇食べ「て」ください〇
もしくは
〇「お」食べください〇
と直しますよね。
敬語にしても同じです。
〇召し上がっ「て」ください〇
もしくは
〇「お」召し上がりください〇
と直します。
間違っても、「お」と「て」の両方を付けて
✖✖✖「お召し上がってください」✖✖✖
とはやらないでくださいね。
✖✖✖「お食べてください」✖✖✖
と言っているのと同じですよ。
Youtube始めました
先週は敬語のテーマソングを作りましたが、今週はyoutubeです。
全くの初心者で、ほんの短いショート動画ですが、よろしければグッドボタン、チャンネル登録、シェア拡散をよろしくお願いいたします。
それではまた。
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