大正ロマンあふれるモダン銭湯~福の湯
今回ご紹介する銭湯は、我が家から自転車圏内にあるふくの湯です。
この銭湯は、目白通りから少し入ったところにあります。最初は入り口に気づかず、通り過ぎてしまいました。
この明るい、よそ様の敷地のような道を通り過ぎて奥の看板を目指します。手前の建物に比べてあまりにもレトロな看板は異世界への入り口のようです。看板だけが見えて銭湯自体が見えないこともワクワク感をあおります。
福の湯のレトロな看板
近寄ると、看板はこんな感じです。入り口を示す矢印がありますが、それでもなんだか行き止まりのようで、この奥に道が続いているんだろうかと不安になります。
でも、ちゃんとありました。
中の様子が見えて安心感のあるドア
それでは入ってみましょう。
中に入り、下足箱に履物を入れると目に付くのがこちら。
下足箱
なぜか番傘がたくさん。そして日本髪の女性の絵や他に押絵の羽子板などもあり、古き良き日本を偲ばせます。
坪庭と押絵の羽子板
そして、中に進むと目を引くのが大きな提灯。
提灯の奥のランプもかわいいですね。
ん?提灯の隣にレトロな電話が。ちょっとテンションが上がります。スタジオジブリのトトロでサツキが電話をかけるシーンがありましたが、こんな電話でした。ちなみに右側のレバーをくるくる回すとオルゴールが流れます。
レトロな電話
そして、待合室はこんな感じ。
かなり頑張ってるんじゃないでしょうか。いい味です。
待合室とレトロなランプ
壁はれんがです。撮影はできませんが、浴室もレンガでした。(レンガっぽいデザインではなく、本当のレンガです)
柱時計には「福の湯さんへ」と書かれていて、開業時にもらったものでしょうか。現役で懐かしい音で時を知らせていました。
柱時計とレンガの壁
写真が暗くて分かりづらいかもしれませんが、天井は格式高い格天井です。
そしてなぜか室内に街灯が。やはり異世界にいざなわれているような感じがしませんか?
置いてあるのは女性の脱衣所ですが、写真は待合室から見える部分です。
なぜか置かれている街灯と格天井
それでは、いよいよお風呂へまいりましょう。
ここにも提灯。のれんは普通かな。
脱衣所には、当然のごとくお釜ドライヤーが置いてあります。体重計もかなりレトロなものです。思わず乗って、自分の体重を見て後悔するパターン。
お風呂は、広々としてボディーソープやリンスインシャンプーも置いてあります。
サウナはありますが、水風呂がなく、サウナ―には鬼かも。でも立ちシャワーはありますので、きっとサウナ―はシャワーで冷水を浴びるんでしょうね。
湯船は白湯のみ。ぬるくもなく、あつくもなく、ちょうどいい感じ。天然水のせいかやさしい入り心地でした。ジェットバスが背中、腰、ふくらはぎ、足の裏をやさしく刺激してくれて、ゆったりと浸かれます。
ああ、きょうもごちそうさまでした。
世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。