嫁姑関係にまつわる私の初夢② 前髪を切る夢 (2019年)
鼻くそシリーズをちょっと離脱し、時系列に私の初夢のご紹介をします。
汚いから、だけではなく、その方が読む方に流れが伝わるかな、と思うからです。
この年は初夢には単純に華やかな夢を選びました。
「新春歌舞伎のような華やかな舞台を観に行く。舞台の上は古典的な晴天の江戸の町のような書き割りで、大銀杏の力士と日本髪の女形が「日本晴れ」と大見得を切りながら前髪に鋏を入れる」
この年も師匠のワークショップに持ち込み、同席の方にもご一緒に考えていただきました。
この夢で不思議なのは前髪を切るところでしょう。
夢の真意を知るには、日常生活で考えたらちょっと変なところがヒントになります。
日本髪を結うには長い前髪が必要ですが、前髪を切ってしまうと日本髪が出来なくなります。
力士の世界は伝統的な男社会、歌舞伎の女形は男が理想とする思いで女性像、それが出来なくなる、ということを現実の私の生活に当てはめると、私の場合は嫁としての役割を降りる、ということだと思いました。
①でお話ししたように、「嫁」という枠を無意識に自分の行動の基準にしていた私にとって前髪を切るという行動は、自由になれるという喜びよりも世間体の方が気になる、ちょっと勇気のいることでした。
そしてその上で師匠が補足してくれたことは、夢の中での「ハサミで切る」という行動は命の終わりを示すことがある、ということでした。
玉の緒という言葉もありますね。
そう遠からずお姑さんが他界する可能性も、普通に心に留めておくよう助言してくださいました。
この年の私は、「嫁」ではなく「普通の大人」として行動を決めるように心がけていたのでした。