大都市は専門医がたくさん、でも田舎は専門医が全くいないアメリカの現状。
こんにちは、アメリカのルイジアナ州で外科医をしているものです。前の記事に書いたように私は研修医時代を大都市で経験してきました。それからフェローシップを終えたのちに田舎町に家族で引っ越し、専門的分野でいうと食道・肝胆膵という所です。引っ越して仕事を始めてみるとまあああビックリです。患者さんのほとんどがあまり外科医を見たことがなく、色んな分野の手術を頼まれることに。運よく自分のトレーニングはたくさんの緊急外来、がん治療、色々な分野をしていたので、自分的にはあんまり、やりたい手術ではないが、地域からの需要があれば仕方がないという感じで、引き受け始めました。今までの自分の思い描いた、自分のやりたい手術だけする、専門だけをする。というスタンスから患者に頼まれれば、ちゃんとしたことのある手術であれば、自分の分野外でもする。というスタンスに変えた去年の11月。手術結果も良好で患者の口コミで一気に患者さんの量も増えてきました。一時は木曜日にだけ手術をしていましたが、今では木曜と金曜日に手術をしています。
ここで言いたいことは、アメリカの田舎にはまだまだ、発展途上のような状況は地区があるということです。外科医の集まらない地区。理由は何であれ、その地区に住んでいる患者さんは、病院にまで行くのに少なくても2-3時間は車でかかる。まあ大変です。私はこのような、活動をアメリカのこの田舎町から、世界に繋げられるように日々の手術をコツコツこなしていこう。と恵まれない、貧しい患者さんを診るたびに心に強く誓う気持ちが日に日に強くなります。不平等な医療がまだまだ存在するアメリカの田舎。どうにかしたいそう思っています。
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