『転校生(1982)』は大林宣彦監督作品の『時をかける少女(1983)』、『さびしんぼう(1985)』と並ぶ「尾道三部作」の第1作です。
テレビドラマでは最初の『3年B組金八先生(1979)』に出演していた小林聡美の、初の映画デビュー作が今作。子役からのテレビドラマに出ていた尾美としのりにとって、今作は映画4作目で当時17歳でした。
今回は『転校生(1982)』の2冊のパンフレット(ピンク色の小さいサイズのものは2年後の再上映で発行)から、私が面白かったところを抜き出してみました。
原作者の山中 恒さんは2つのパンフレットに別の文章を載せているが、これがどちらもかなり面白かったです。
なんと、原作者の山中 恒さんは今作にエキストラ出演をしておられたのでした(見直してみたいですが、今作はレンタルと配信にはないのでした)。
続けて、二冊目のパンフレットの原作者の山中 恒さんの今作をはじめて観た試写後のお話。
淀川 長治さんは今作の「性の扱い方」について書いていて、これはかなり大事な部分だと思いました。
さらに、淀川 長治さんは2人の主役について書いています。これも熱い文章。
この作品の発端は脚本家の剣持 亘さんからはじまりました。しかし、映画をつくるまでは二転三転したようです。
2冊目のピンク色の本みたいなパンフレットは60ページもあり、今作のシナリオも全文掲載されています。載っている文章はどれも面白くて、充実の内容でした。