散文『ハロー、ニューフレンド』
20XX年、太陽系で最も太陽から遠いとされていた天体「V774104」の更に遠くに、新たな天体が発見された。米国の天文学チームが発見したというそれは、ハワイ州に設置されている日本の超大型光赤外望遠鏡「きらめき」で観測したところ、太陽と冥王星の距離の約五倍のところに位置していた。その距離、なんと二五十億キロメートル。
今まで観測されたものとは一線を介していたため、各国の天文学チームが研究を開始した。特に先進国の競争は激しく、おかげで数年後には、この天体が地球型惑星であること