“パラフレーズ”の悪用は、百害あって一利なし。(2024/7/1メルマガより)
こんにちは、OGSコンサルティングの深石です。
今日からいよいよ7月ですね。2024年も前半戦が終了し、今日から後半戦のスタートですが、皆さんは前半戦の6ヶ月、いかがでしたでしょうか?
私は、昨年の9月にOGS事業を分社化し、そして2024年の年明けからも様々な挑戦をし続けてきました。その中の一つとして、プロコーチになるためのプログラムを2月から受講しています。
本業と並行しながらのプログラム受講は、思っていた以上にハードの極みではありますが、、本質・本物のコーチング理論を学べるだけではなく、その理論を自己適用して血肉化することから始まりますので、とても有意義な成長機会となっています。
大前提として、コンサルティングは、コンサルタントが保有している専門知識やノウハウを提供し、課題解決に導くことで、クライアントから対価をもらいますが、コーチングは全くそれとは異なるアプローチとなります。
そもそも、コーチングでは理論やコンテンツに価値はなく、コーチがいかにクライアントのマインドに介入し、クライアント自身も気づいていない認知エラーだったり、潜在的な「want to」や「職業機能」を明確化していくことで、人生を豊かにするゴール実現を誰よりも信じて伴走します。
なので、クライアントが発する言葉(言語)や、その時々の表情(非言語)をいかに正しく汲み取れるか、が、非常に重要な鍵を握るため、この養成プログラムでは、相手の言葉を正しく聞かなかったり誤った言葉遣いをすると、かなり厳しい指導を受けることになります。
その代表例が「パラフレーズ」。
皆さんはこの単語を聞いたことありますでしょうか?
このパラフレーズですが、日頃のコミュニケーションで皆さんもかなり頻繁に使っていると思われますが、“誤った”パラフレーズは、百害あって一利なしですので、相手との会話で使用する際は、十分な注意を強く推奨します。(いっそのこと使わないことが一番いいと思います)
Aさん
「お客様との商談の際に、ヒアリングはできてるんですが、数ある課題の中から本質課題の特定がなかなか難しくて、いざ提案の場面になったときに失注することが多いです。」
Bさん
「成約するためには、ペーシングとリーディングの配分がすごく重要。あとはアポから商談までのリードタイムは?温度感が冷めないうちに商談するのがポイントだよ。」
いかがでしょうか。上記のケースでは、「成約」を獲得するための相談と助言をしているわけですが、Aさんが抱えている困り(本質課題の特定)に対して、Bさんはそれをパラフレーズして別の観点で話をしています。
「成約率が上がれば問題ない」という視点もありますが、これが、キャリアや家族、友人や健康に関して相談した際も、同じようなパラフレーズをされたらどう思うでしょうか?
「いや、相談してるのはそこじゃないって。」
「あれ、いつの間にか論点が変わっちゃった。」
と、相手は思うかもしれません。それがさらに進むと、
「この人は、相手の話を聞いていない。」
「相手軸じゃなく自分の解釈で話しているだけ。」
という認識をされて、信頼関係も崩れていきます。
では、どうすればこれを防げるか?答えは非常にシンプルで、
「相手が話している時は、相手の話、言葉に集中する。」
これのみです。
ただ、これをしっかりと実行できる人は多くありません。
対内的なコミュニケーション(会議体etc)においても、対外的なコミュニケーション(商談etc)においても、この誤ったパラフレーズをしないようにするだけで、相手との信頼関係を劇的に向上させることが可能ですし、認識や解釈のギャップを最小化する効果もあります。
事業や組織を成長に導くリーダーこそ、正しい言葉やコミュニケーションを徹底していきましょう!
では、今週も熱量高く、一緒にやり抜きましょう!