“事業効率”を高めるためのKSFとは?【組織サイド編】(2024/6/24メルマガより)
こんにちは、OGSコンサルティングの深石です。
先週のメルマガでは、事業効率を高めるための“事業サイド”のKSFをお伝えしましたが、今回は、“組織サイド”のKSFをお伝えしていきます。
今回も結論からお伝えすると、“事業効率”を高めるための“組織サイド”におけるKSFは、
①信じ切るマインドセットの醸成
②成長を見出す“仕組み・モノサシ”の構築
③“適切な”人財の採用と体系的な育成
の3つです。
事業サイドのKSFと同様、この組織サイドのKSFを徹底的に実行していくことができれば、必ず事業効率を上げることができますので、今回も一つずつ解説していきたいと思います。
まず①について、
「皆さんの組織では、自社の商品、自社のメンバー(仲間)、
そして、自社の未来を、どれだけ信じていますか?」
まず、自社が提供している商品やサービスに関して、皆さんはどこまで、どれだけ信じて、事に当たっていますか?
心のどこかで、
「他社の方がうちよりも良い商品が多いし・・」
「値引きせず定価で販売するのはなんか気が引ける・・」
「うち独自の強みがあるわけじゃないから・・」
などと思いながら、日々仕事をしてしまってないでしょうか?
もし、少しでも“迷い”を持ちながら事に当たっている場合、目の前にいる見込顧客(お悩み客やそのうち客)に対して、自社プロダクトの価値を最大限に伝え切ることは不可能です。
また、同じ会社、同じ部署、同じチームの仲間を、皆さんはどこまで信じていますか?
未来を共に創る、大切な仲間に対する信頼や敬意は?
もし、仲間に対して、欠点ばかりが目につき、“美点凝視”ができていない自分がいる場合は、このように自分に問いかけてみてください。
「自分は、弱点や欠点などない完璧な人間ですか?」
組織は、2人以上の分業の仕組みです。一人では決して到達できない“遠いところ”や“高いところ”でも、組織やチームがあれば、仲間を尊重し、役割分担しながら、支え合い、刺激し合うことでそこに到達することができます。
しかし、その大切な仲間の弱点や欠点ばかりに目がいき、相手を信じ切ることができなければ、いくら崇高な戦略や未来を描いたとしても実現は無理です。
皆さんの組織ではいかがでしょうか?
そして②に関して。
「皆さんの組織では、経営の想いと現場メンバーを繋ぎ、
成長を実現するための仕組みやモノサシは機能していますか?」
経営やマネジメントの想いが現場に浸透しない、、と悩んでいる経営者やリーダーからよく相談を受けることがありますが、その際に、私はこう質問をしています。
「経営と現場メンバーをつなぐ、仕組みや制度はありますか?」
「事業の目的を体現し、共に成長する基準は機能してますか?」
往々にして、“No”という答えが返ってきます。
目指す未来を実現するための経営者の価値観や方針・戦略が、現場メンバーの目標や行動としっかりと紐づいていたら?事業効率はどうなるでしょうか?逆に、それが紐づいていなかったら?
答えは火を見るより明らかですが、これを紐づけられるのが、人事評価制度になります。ただ、多くの人が人事評価制度に対して、
「成果や給与を決めるための制度」
という局所的かつ狭義な解釈に留まっています。そうではなく、人事評価制度は、経営の想い(経営理念)と、現場メンバーの目標や行動を接続するための仕組みであり、共に成長していくための基準やモノサシになりますので、ぜひ、事業効率を上げるために正しく機能させてください。
そして③に関して。
「皆さんの組織では、適切な人財を採用し、そして、
体系立てた人財育成の実施はできていますか?」
名著、ビジョナリー・カンパニー2にも記されていますが、組織にとって一番重要な資産は、人財ではありません。
一番重要な資産は、“適切な人財”です。
つまり、「誰をバスに乗せるのか」を徹底的にこだわり、そして、適切ではない人財はバスから降りてもらわなければ、事業効率は決して上がりません。
また、採用時は適切な人財であったとしても、その後、マネジメント側が体系立てた人財育成を実施できなければ、もっと成長できる環境へと羽ばたいていくことは必至です。
ということで、今回は組織サイドのKSFをお伝えしましたが、皆さんの組織ではこれらの3要素をどれだけ実行できていますか?
商品、仲間、未来を信じ切るー。
経営と現場を繋ぐ仕組みや基準づくりー。
適切な人財の採用と体系的な育成ー。
これらの3要素はすべて、経営者やリーダー次第です。私も自分に矢印を向け、一つずつ、一歩ずつ、前進、進化、進歩を必ず見出していきますので、皆さんもぜひ、共に未来を創っていきましょう!!
では、今週も熱量高く、一緒にやり抜きましょう!
深石
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