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森保一監督のマネジメント手法をビジネスに活かす観点で考える【FIFAカタールワールドカップ2022】  〜サッカー日本代表:遠藤航選手のDUEL(デュエル) - 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ〜を読みながら

カタールW杯(ワールドカップ)、サッカー日本代表がドイツとスペインに勝利し、見事グループリーグを突破しましたね。本当に感動しました。

そんな中、開幕前は大きな批判を集めていた森保一監督のマネジメント手法に注目すると、ビジネスにも活かせる面白い発見が沢山あったので筆を取りました。(せっかく早起きしてサッカーW杯観るんだから、楽しむのはもちろん自分の学びにもしたい!よね?)

当時8歳で初めて観た2006年のドイツW杯(ワールドカップ)。8歳の自分にとって、朝3時台とかに起床してテレビでサッカー観戦する経験は特別な出来事で、ブラジル戦で玉田選手が得点を決め1-0でリードした瞬間は大盛り上がりでした。しかしその後4失点を喫して完敗。子供ながら世界との差を痛感しました。
そんな鮮明な幼少期の記憶もあり、自分自身の挑戦や困難・成長とも重ね合わせながら、サッカーW杯(ワールドカップ)は4年ごとに毎回観てきました。日本が少しずつ成長していく様が本当にかっこよく感動的で、ドイツ・スペインに勝利した瞬間は格別なものでした。

ヨーダにとってのサッカーW杯(ワールドカップ)

(一旦、簡潔めにまとめて、年末あたりに余裕があったら書き足そうと思います。面倒くてやらなそうだけど)

結論:サッカー日本代表森保一監督は、心理的安全性とモチベーションマネジメントを土台に、自律分散的な強い組織を築くことに長けた監督である

森保一監督は、心理的安全性とモチベーションマネジメントを土台に、自律分散的な強い組織を築くことに長けた監督である

ワールドカップ2022におけるサッカー日本代表と森保一監督

そう思った理由は二つあります。

  1. サッカー日本代表が、ティール組織に近い

  2. 森保一監督のモチベーターとしての力

順に説明していきます。

①ティール組織:サッカー日本代表は自律分散型の組織体系といえる

ビジネスの業界では、2018年あたりから、次世代型組織としての「ティール組織」が注目されてきました。
これまでの人間の組織は、軍隊的でヒエラルキーがはっきりしたものが多かったが、社会構造が変化しインターネットを介したコミュニケーションも発達する中で、メンバーそれぞれが互いを信頼し自律的に物事を考え高い目標を達成する組織が現れた。それがティール組織です。森保一監督がマネジメントするサッカー日本代表はこれに近いのではないでしょうか。

引用:https://nol-blog.com/what_is_teal_organization/


サッカーW杯ワールドカップ2022 クロアチア戦に向けた日本代表選手達のインタビュー

サッカー日本代表選手達のインタビューを見ていると、節々に自分自身もクロアチアを分析し、考え抜きながらどうやって勝つかを考え抜きたい。という声が聞こえてきます。
特に、海外でも質の高い戦術を学びながらトップレベルでプレーしている鎌田大地選手・守田英正選手・遠藤航選手にそういった意識が強いように感じます。

森保一監督は、ワールドカップのスペイン戦・ドイツ戦でも鎌田大地選手をはじめとした選手主導で戦い方を変えていた

スペイン戦では、ELでバルセロナを撃破した鎌田大地選手が、フランクフルトでの経験から3-4-2-1というフォーメーションで守ることがはまるのではないかと提言し、それを森保一監督が採用したと言われています。

また、スペイン戦後のインタビューでは、2得点を決めたサッカー日本代表の堂安律選手も次のように述べており、サッカー取材者の舩木さんが以下のようにまとめています。

「サッカーは11対11ですけど、僕たちは26対11で戦っているイメージです」と述べた。途中出場が続いていることは「選手としては本望ではないし、嬉しくはない」が、「26人全員で戦っている大会」とフォア・ザ・チームを貫けているのは、森保ジャパンで「意思の共有と尊重」が成り立っているからだろう。

フットボールチャンネル:(取材・文:舩木渉)


〜遠藤航選手のDUEL(デュエル) - 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ〜から分かる森保一監督のマネジメントスタイル

サッカー日本代表でボランチを務める遠藤航選手。月間遠藤という情報発信も行うなど、戦術理解やチームメイトを巻き込んだコミュニケーション・キャプテンシーも素晴らしい選手です。

遠藤航選手の「DUEL(デュエル) - 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ」にはこんな一節が紹介されています。

戦い方やお互いにどういうプレーをしてほしいと思っているか、という選手同士のやり取りはこの森保ジャパンでずっとなされていたことでした。
森保一監督自身が歓迎し、求めていたことでもあります。
それは、今までのサッカー人生で経験したことがないほど熱のあるものでした。
ここまで深く選手同士がピッチ外で話し合い、プレーすることは「日本サッカーにしかできない」長所になっているのではないか。

(一部省略)DUEL(デュエル) - 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ

まさに森保一監督は、トップダウンで戦術を伝えるのではなく、ボトムアップで自律分散的にマネジメントを行っているということだと理解しました。

守田英正選手の「ずる賢さ」という技術 日本人に足りないメンタリティという本にも、同じく、日本代表選手がボトムアップで森保一監督に意見を伝えていることが書かれていました。

自分が経営者として感じた、自律分散的な組織マネジメントの強さ

自分も、まだ経営者としては2年目のひよっこですが、森保一監督が行っているティール的なマネジメントの効果を実感した経験があります。

自分は、起業する前に営業の経験を積んでおらず、サービスを立ち上げていくための営業に苦労していました。特にテレアポ 。企業に電話して商談の約束をしていくのですが、どうもこれが苦手でした。

そんな中、ブレイクスルーが起きたことの一つが、「インターン生とのコミュニケーションの仕方を変える」ことでした。

以前は、全員で一つの「これが一番良いだろうというトークスクリプト 」をつくり、その通りに電話してもらうという形式を取っていました。
しかしこれだと、経営者である自分が中心となってスクリプトをつくる形にどうしてもなっていました。

これを、スクリプトや喋る内容はインターン生一人一人が考え、工夫して、自由に変えてOK。という形にしました。同時に、時給制からアポを獲得することへの成果報酬という形も取り入れていきました。

すると、想像以上に効果がありました。これまで、インターン生はスクリプト通りになんとか話さなきゃ、となり、ぎこちなくなっていました。
しかし本来、テレアポのやり方というのは、一人一人の喋り方やキャラクターによっても最適な形が違いますし、成果を出せる方法も沢山あるはずです。
このスクリプトが一番いいはず!という正解をトップダウンで伝えることは、インターン生一人一人が自分で考えて工夫する余地を奪ってしまっていたのです。

結果として、インターン生がそれぞれ独自のやり方でアポが取れるようになるだけでなく、そのやり方を共有してもらって経営者である自分も含めた組織全体の知見となっていく。どんどん営業のやり方が良くなっていく好循環が生まれるようになりました。

(森保一監督のマネジメント手法に対する考え方の書籍)

サッカー日本代表:森保一監督へのワールドカップ前の批判

結果を残してきたサッカー監督の多くは、自分自身が理想とする戦術を持っており、それをチームに浸透させるような練習をしていきます。その点、森保一監督は、世界のトップレベルの戦術から離れており、批判の声が向けられていました。自分自身も、レオザフットボールの動画を見たりしながら、森保一監督の特にアジアカップでの戦い方に物足りなさを感じていました。笑


①ティール組織総括。一つの最適解としての自律分散組織

自分自身も身をもって経験していた、一人一人のチームメンバーからの意見や工夫を引き出すことの重要性。
組織をティールにしてこれをうまくマネジメントしているのが森保一監督といえるのではないでしょうか?

もちろん、これにはデメリットもあると思います。
例えば、試合中に相手にはめられてる時にトップダウンで一気に修正できないこと。

これは民主政治と専制政治のメリットデメリットと重なる部分でもあります。強いリーダーがいれば、コロナのような危機において大統領が一気に国の方向性を変えることができる。しかし、リーダーが優秀でなければ

リーダーが優秀な判断ができ、かつ、メンバー個々人からも考えが上ってくるような組織。トップダウンとボトムアップの良いところを上手く合わせ持つような組織が理想なのかもしれません。


書く時間がなくなってきたので、ここからは雑にまとめます笑

②森保一監督のモチベーターとしての力:心理的安全性

まずはこちらをご覧ください。

熱い!!!
チームを鼓舞する力がすごい!!!

Googleが導いたチームで最も重要な要素:「心理的安全性」

心理的安全性(psychological safety)とは、「組織や集団の中で、非難や拒絶の不安がなく発言できる環境」のことです。

jmam.co.jp 「心理的安全性」の高い職場のつくりかた|Google流マネジメント手法も解説

ビジネスの世界でも、トレンドとなっており、多くの企業が取り入れています。
Google社が、多くの成果を出しているチームの共通点を分析して、本質的に一番重要なところはなにか導いたところ、心理的安全性や!となっているそうです。

森保一監督は、これがめっちゃうまいんだと思います!!(まとめ方が雑になってきたw)


*遠藤航選手の「DUEL(デュエル) - 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ」を読んでの感想・口コミ ー戦術戦術いうとるけど、大前提として『戦う姿勢』が重要

戦術戦術いうとるけど、大前提として『戦う姿勢』が重要

遠藤航選手の「DUEL(デュエル) - 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ」

本当にそうだな!と思いました。
日本は、あと一歩足をだすことができるチームになってきました。

4年前のロシアW杯(ワールドカップ)でサッカー日本代表は、ベルギーに対して後半最後に得点を決められ3-2で破れました。ロストフの14秒と言われるカウンターでは、ルカク選手のスルーに対して長谷部誠選手の足がほんの少し届かずにパスが通り得点を決められてしまいました。
一方、今回の2022カタールW杯(ワールドカップ)では、スペイン戦で三苫薫選手がゴールラインから1.88mmのところでボールを折り返して得点しました。

2022FIFAカタールW杯(ワールドカップ) 日本代表

日本代表が(2018年の時から戦う姿勢を凄く感じるチームでしたが)最後の少しのところまで戦い続けるということが、長い年月を経て一つの形としてより高いレベルで身を結んだ瞬間に、鳥肌が立ちました。

森保一監督は、心理的安全性に加えて、チームに戦う姿勢を持たせるようモチベートできる監督なのだと思います。そして長友選手の選出もそうですが、チームでマインドセットを作り上げられるような選手えらえびと組織作りに長けた監督なのだと思います。これは、W杯(ワールドカップ)本番まではあまり見えてこなかった要素でした。

自分もマネジメントスタイル云々言っているけど、毎日の仕事の中で、なんとしても目標を達成するというハングリー精神。ここが大前提になってくるし、そこが勝負を分けてくるのだと強く実感しました。
目標を立てて、そこまでに出来ることを考え抜き、まずは日常の練習(=仕事)から戦う姿勢を持ち続けること。
この書籍から一番強く感じた学びです。

サッカーW杯(ワールドカップ) 日本代表と遠藤航選手からの学び

岡崎選手
「言い方は悪いけど、ピッチにも立てなかった航が4年間でブンデスリーガのキャプテンにまでなった。ここまで急成長できた選手がいるのだから、日本サッカー界はそこからもっと学ぶべき」

(一部省略)DUEL(デュエル) - 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ

まさに、その急成長の真髄を学べる書籍でした。

さいごに。サッカーもビジネスも、マネジメントスタイルに正解はない!

森保一監督のマネジメントスタイルが、「唯一の正解」だと言いたいわけではありません。遠藤航選手の「DUEL(デュエル) - 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ」でも、「正解がない」中でその時に分かる「最も良さそうな方法=最適解」を探す重要性が再三述べられています。

今回の森保一監督のやり方には、デメリットもあるということをこのnoteでも言及しましたが、森保一監督が自分の素質を十二分に発揮するために導いた「最適解」なのでしょう。

カタールW杯(ワールドカップ)2022で、ドイツ・スペインに勝利したことで、森保一監督のマネジメント手法は少しずつ注目を集めていると思います。そして、男子サッカー日本代表史上初となる、ベスト8以上を達成すれば、森保一監督のやり方は「ひとつの正解」として世の中に語り継がれていくのだと思います。

まあそんなことより、次のクロアチア戦が楽しみだ!!
頑張れ!!ニッポン!!!


(追記)
負けちゃいましたが、今までの決勝トーナメントのように、なんとか食らいついて1点差や引き分けに持ち込むという感じではな買ったように思います。「競合相手に、ピンチもあったけど、ちゃんと勝つ可能性を期待させる試合内容」で、実力で引き分けに持ち込んでいたところに、日本サッカーの進歩を感じました。
ここまで楽しませてくれてありがとう!ニッポン!

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