挑戦したい人に対し、気持ちのいい環境で実践できる場所を提供したい-わたしたち「経営者JP」のコンサルタントを紹介します③北岸 弥恵
「志高き経営者・リーダー達が、集い、学び、執行する最高の場を」と掲げるわたしたち経営者JPは、エグゼクティブサーチ、経営人材コンサルティングを手掛けています。そんな経営者JPにどんなコンサルタントが在籍しているのか、一人ずつフィーチャーしてたっぷりご紹介していきます。三人目は経営者JP ディレクター 兼 エグゼクティブサーチ事業部 部長の北岸 弥恵さん。いまのお仕事に至るまでのキャリアと、お仕事への想いを語っていただきました。
お話を聞いた人:コーポレートプロデュース部・新村、内藤
サークルに打ち込んだことがきっかけで人材業界を志す
新村 まず、どのような学生時代を送られたのか教えてください!青山学院大学を卒業されていますよね。どんなことを勉強されていたのですか?
北岸 大学では、日本文学部日本語教育学科を専攻し、外国人に日本語を教えるための理論を学んでいました。どんなことを学んだか、正直あまり覚えてはないです(笑)。大学生活のメインはサークル活動でしたね。
内藤 スキーサークルに所属していたとか。
北岸 はい。スキーは未経験だったんですけど、サークルの雰囲気がとてもよくて入部しました。サークルとはいえ、体育会くらい活動時間が多かったんですよね。年に5回、長期の合宿があるくらい・・。上手くなりたくて、引退時期の最後までサークル活動に参加していました。
当時、新卒の就職活動は大学3年生の秋口から始まっていて、4年生のゴールデンウィーク前にはほとんどの人が終わっているような時代でした。私の場合、スキーが上手になりたい一心で引退ギリギリまで活動していたので、就活のシーズンは、ほぼサークル活動だったんですよね。なので、あまり調べずにあらゆる業界を手あたり次第で受けていました。正直、実際にやってみれば何でも興味は持てるだろうと考えていたので。
新村 最初から人材業界を見ていたわけではなかったんですね。
北岸 そうですね。興味を持ち始めたのは大学4年生の3月頃です。なんとなくの気持ちで人材業界の説明会に行って、働く場と人の出会いを作ることができるという話を聞いて惹かれていきました。サークル活動を通して、場が人に与える影響や、そのときの感情でその人のパフォーマンスが変化することを学んだのも、人材業界に興味を持った理由のひとつですね。「何か挑戦したい人に対し、気持ちのいい環境で実践できる場所を提供したい」と思い、人材業界をいちばんに志望するようになりました。
内藤 就活後半で本当にやりたいことが見つかったんですね。
北岸 そうなんです。ただ後半となると、人材業界も募集自体が終わっている会社が多く、受けることができる会社はほとんどなかったんですよね。大手企業は募集が終わっていたし、周りの友だちは内定をもらって就活を終わらせていたりと、とても焦っていました。それくらいの時期に、ベンチャー向けの就職活動セミナーで「募集が終わっているのなら、電話をかけてお願いすればいい」と耳にしたんです。私はその言葉の通りに、募集が終了している会社に電話で連絡をし、面接をしていただきました。最終的には、その会社に新卒で入社しました。
自分のやりたいことに近づくため、入社1年経たずに次の舞台へ
新村 実際に入社してからは、どんな感じだったんですか?
北岸 新卒で入社した会社では、人材紹介に関する仕事ができるという話だったのが、新卒で求人広告の新サービスの立ち上げをすることになって。結果的にはとても楽しかったのですが 、同期と共に求人広告の営業として、飛び込み営業や電話で0から企業開拓をし、お客様にヒアリングしながら求人広告を作って効果測定まで行うような業務をしていました。
まさか自分が飛び込み営業をするなんて思ってもいなかったので、最初は大変でした。だけど、やっていくうちにだんだんと、そのサービスに興味を持ってもらうには、相手への伝え方や、信頼構築が大事だと分かってきて、うまく行くようになっていきました。いま思えば、多くのことを学べた時間だったなと思います。いろんな会社を見る機会にもなったし、人事の方ともお話をさせてもらえたので、その経験はいまも役に立っているなと思いますね。
内藤 思いもよらなかった業務からも学びを得て、しかも今にも生きているんですね。
では、転職をするきっかけはなんだったのでしょう?
北岸 実は、入社1年目の1月に退職しているんです。きっかけのひとつは、IT関係専門の就職サイトの部署に異動になったことだったと思います。ただ、IT領域特化の点には興味が持てませんでした。「飛び込み営業を続けるのもつらいなあ」と思っていたときに、就活時お世話になっていたディスコの方から、「営業事務を募集するけど、興味ある?」と連絡をいただいたんです。就活時に受けていた会社でもあったし、いまよりもやりたいことに近いと思ったので転職することに決め、設立して2.3年くらいのディスコキャリアコンサルタンツという、ディスコの子会社に入りました。途中でディスコに吸収され人材紹介事業部になったのですが、トータルで10年以上お世話になりましたね。
新村 実際にディスコではどのようなことをされたんでしょうか?
北岸 ディスコでは、新卒と第二新卒の方を対象にした就職支援と、オペレーション業務を3年ほど担当していました。そのときはどちらかというとコーディネーターという感じです。そのあと、キャリアのある方を対象とした部署に異動させてもらって、実際にコンサルタントとしていろんな転職支援を行っていました。結婚して、出産して、産休育休も、ディスコのときでしたね。GCDF-Japanのキャリアカウンセラー資格やキャリアコンサルタント資格を取得したのも、ディスコに在籍していたときです。
内藤 仕事もプライベートも、様々な経験をされた場所なんですね。
ディスコを経て、経営者JPに入社していますが、この時の転職をしようと思ったきっかけはなんだったんですか?
北岸 いちばんは、もっとチャレンジしてみたいという気持ちからです。ディスコでの勤務歴も長くなっていて、もっと刺激が欲しいと思ったんですよね。
とはいえ育休明けから1年もたっていない時期だったので、すぐには転職に踏み切れませんでした。明るく産休に送り出してくれて、また育休後に迎え入れてくれた職場にも申し訳ないという気持ちもあったし、子どももまだ小さかったので、しばらくは自分の中で悩む時間がありました。
そんなときに、経営者JPの求人広告をHPで見つけたんです。今までよりもハイレイヤーな、マネジメント層を対象として会社と人を繋ぐことができる部分に惹かれました。また、通勤距離が近くなることも魅力的で。子どもになにかあった時にスムーズに帰ることができる場所に会社があるのは、 とても安心だなと思っていました。
ただ、どうしようかと悩んでいるうちに、募集の広告がなくなってしまったんですよね(笑)。せっかく興味を持っていたのですごくショックでした。そこで、最初の就活のときのように電話をしてみて、それでもだめなら諦めようと思い、電話で問い合わせました。
新村 このときも電話作戦がうまくいったんですね!勉強になります(笑)。
仕事のやりがいも、私生活も大切にして経営者JPで働く
内藤 当時の経営者JPの面接で印象的だったエピソードはありますか?
北岸 井上さんとの面接は印象的でしたね。応募のときは、子育てとの両立もできて、これまでの経験も生かせるんじゃないかと思い、リサーチャーを志望していました。エグゼクティブサーチのコンサルも興味があったのですが、難しいんじゃないかなと考えたりしていて…。
とはいえ、私はクライアント(企業の採用担当者)やキャンディデイト (キャリア相談者)とやり取りをすることが好きなので、データとしてしか向き合わない世界でうまくやっていけるのか不安でした。そのことを素直に話したら、「僕と並走する形だったら、コンサルタントとして働けるんじゃない?」と井上さんが提案してくれたんですよね。それならやっていけそうだと思って、経営者JPで働くことを決めました。
新村 具体的にはどのような働き方だったのでしょうか?
北岸 井上さんのキャリアカウンセリングに同席して、一緒にキャンディデイト の方のお話を伺い、その後の案件紹介や応募先企業とのやり取りを中心に伴走させていただいています。クライアント側については、ひとりでできるものであればひとりでやってもいいし、一緒に担当してもいいという形でスタートしました。
私が井上さんに代わってキャンディデイトやクライアントとやり取りすることで、井上さんはほかの業務をする時間に充てられるので、そこがバリューだったのかなと思います。井上さんは記事連載や本を執筆していることもありネームバリューがあるので、自分一人では出会えなかったであろうキャンディデイトとお会いできることもあります。いまは、一人でクライアントもキャンディデイトも担当していますが、井上さんのキャリアカウンセリングに同席することもまだありますね。
内藤 同じ人材業界とはいえ、転職支援をするなかで、前職と比べ違いを感じた部分はありましたか?
北岸 ディスコでも、キャンディデイト側も、クライアント側もどちらも対応していたので、業務の流れ自体はほとんど変わらなかったですね。当然、サポートをする対象の方々やクライアント企業は異なりますが、ディスコのときの方が第二新卒の募集から経営層まで広く浅く担当をしていました。ただ、経営者JPの方が、 マネジャー以上の採用支援に特化している分、経営層やマネジメント層の採用での難しさや奥の深さ、自分の知識不足を痛感することも多く、その点がいちばんの違いかなと思います。
新村 働き方としては、どうだったのでしょう。
北岸 働きやすさの面でいうと、いまの自分のライフスタイルには経営者JPが合っているなと感じています。いまでこそリモート面談という方法がありますが、ディスコで働いていたときは対面で、かつ20代や30代の方だと、仕事終わりの夜遅い時間に面談が集中するのですよね。そうするとご希望いただいた時間に私自身対応ができなくて。一方、経営者JPでサポートするマネジメント層の方たちは、日中に面談のお時間をいただけることが多くあります。会食などで夜よりも日中の方が逆に都合がつきやすいという理由もあると思いますが、働く時間が限られている私 からするととてもありがたいです。
また、経営者JPならではでいうと、自分が関わらせていただいた方の活躍が、IR情報や人事異動のニュースで見てわかることは嬉しいですね。結果として会社にもよい影響を与えられたなと感じ、やりがいになります。
転職者の壁打ちとなり、一緒に最適な転職先を考える
新村 弥恵さんにキャリアの相談をすると、どんないいことがあるのか教えてください。
北岸 初めての転職活動だったり、経験した社数が多かったり、さまざまな転職のケースを見てきているので、その方の状況に適したサポートができると思っています。自分で言うのも恥ずかしいことですが(笑)、ご本人が何を大切にしたいのか、書類ではどう伝えるのが適切かなど、壁打ち相手になるのも得意だと思っています。私は、キャンディデイトの方に対して「絶対にこの会社に入ってほしい」と思うことはありません。「この方がやりたいこと、この会社でできるのではないかな」という考え方なんです。だから、本人とコミュニケーションをたくさんとって納得してもらったうえでキャリアチェンジできるように心がけています。
内藤 スタッフの私たちから見ても、弥恵さんは相手に寄り添い、気持ちを汲み取ってくれるイメージがすごくあります。
北岸 ありがとうございます。昔からわりと、その場の空気を読める子どもだったとは言われたことがあります。あとは、本をたくさん読むのも関係しているのかもしれません。小説を読んでいるときなど、自分の経験に置き換えて内容を理解する癖がありましたね。この、相手の状況を自分の経験と照らし合わせてみることが、人とコミュニケーションをとるときに役立っているんだと思います。
新村 まさに、経営者JPの寄り添い形代表の弥恵さんですね!
盛りだくさんのお話ありがとうございました!
北岸へのキャリア相談はこちらから
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