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#016 飲食店における日別損益計算(日次決算)のすゝめ~前編~
◆この記事のポイント
お疲れ様です!なべパパです。
私が飲食店のコンサルティングを担当する店舗では、毎日"店舗の損益計算(日次決算)"を実施しております。
飲食店や小売店のような業態においては、売上が月・週・日によって変動するため、しっかりと利益を見える化するだけで経営(や運営)がラクになります。
そこで、今回は経営管理の主幹となる"日別損益計算(日次決算)"の方法について整理していきたいと思います。
この記事を読み終わった後には、
日別損益計算(日次決算)とは何か?
日別損益計算をする目的
日別損益計算の方法
についてわかるようになります。
では、行きましょう!
◆日別損益計算とは何か?
損益計算:
損益計算は、企業の一定期間(通常は1年)の収益と費用をまとめ、その期間の利益または損失を計算することです。
これをまとめた財務諸表を損益計算書といいます。
収益…企業が販売した商品や提供したサービスから得られる収入
費用…商品を生産したり、サービスを提供したりするために発生したコスト
を指します。
収益から費用を減算することで、企業が利益を上げているのか、それとも損失を出しているのかを判断することができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1689233781557-BxWaSojxbB.png?width=1200)
日別損益計算:
損益計算を日次(=毎営業日)で行うことを"日別損益計算"と定義します。
※日次決算は決算なので、損益だけでなくB/S勘定も含むものと理解しているので、言葉を分けています。
イメージとしては、毎日の営業終了後にその日の数字を入力し、
・当日営業での収益
・月間での推計
を算出します。
日々チェックと改善をしていくため、数字が悪化傾向にあっても、その変化に気づき次の打ち手にすぐ取り組めるというメリットがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1689233836768-cfZEZjT5aw.png?width=1200)
◆日別損益計算する必要性
日別損益計算の最大のメリットは、
①経営状況をリアルタイムで把握できること
毎日の売上、原価、人件費などの重要な数値を日々チェックすることで、経営状況の良し悪しを即座に把握することができます。
これにより、問題が発生した場合でも、その問題を早期に発見し、迅速に対策を講じることが可能となります。
②赤字となる共通点に気づきやすくなること
リアルタイムで収益を把握できるようになるため、赤字となった営業日がわかるようになります。
赤字が発生する営業日の共通点が見えてくると対策に繋がります。
(事実)毎週火曜日が赤字になる
⇒(事実)人件費が他の曜日よりかさんでいる
⇒(仮説)納品が多いため?なぜだろう?etc
![](https://assets.st-note.com/img/1689233895127-7Bl9mWl5UI.png?width=1200)
③経営の透明性を高めること
日々の経営状況を詳細に把握・公開することで、経営者や店長だけでなく、社員やアルバイトに対しても、企業(店舗)の経営状況を明確に伝えることができます。
巻き込んで、赤字の改善ができれば尚良いです。
以上のように、日別損益計算は、経営状況のリアルタイムな把握と経営の透明性の向上という二つの重要な目的を達成するための有効な手段です。
様々な管理諸表があると思いますが、飲食店においては一番最初に作った方が良い資料だと考えています。
◆まとめ
・日別損益計算は、毎日の営業終了後にその日の数字を入力し、当日の収益と月間の推計を算出することです。
これにより、経営状況をリアルタイムで把握し、問題が発生した場合でもその問題を早期に発見し、迅速に対策を講じることが可能となる。
・日別損益計算のメリットとしては、赤字となる共通点に気づきやすくなること、経営の透明性を高めることが挙げられます。
これにより、経営者や店長だけでなく、社員やアルバイトに対しても、企業(店舗)の経営状況を明確に伝えることができます。
前編として、"日別損益計算"について整理してきました。
次の機会には、実際の日別損益計算のシートサンプルや計算方法について整理していこうと思っています。
今日の記事も、バックオフィス業務で奮闘する"貴方"の実務に、役立つ「リアル」で「すぐ使える」情報であると嬉しいです!