チームのウォーミングアップを日替わりで変化させる ~戦術的ピリオダイゼーションを参考にして~
チームでウォーミングアップを行う場合、どのような内容で行うでしょうか?
・全員でランニング→ストレッチ→体幹トレーニング→基礎
・ブラジル体操→パスコン
のような流れをルーティンとして行っているチームも少なくないかもしれません。
ウォーミングアップの目的が体温上昇や筋のアクティベーションなどの続くトレーニングへの準備だけであれば上記の内容でも問題ないかもしれませんが、チームのウォーミングアップの時間が1回15分だとすると、15分/日×4回/週=60分/週の時間をかけていることになります。
せっかっくチーム全員で週に60分の時間をかけているのであれば、その時間をより有効に活用できればさらにチームトレーニングのクオリティを高めることができます。
今回はチームのウォーミングアップ内容を日替わりで変えていく、という方法を紹介します。
■ウォーミングアップを日替わりで変化させる 〜戦術的ピリオダイゼーションを参考に〜
ウォーミングアップを日替わりで変えていくアイデアを共有します。
日替わりで内容を変える、というのは人によっては珍しいこと、またある人にとっては当たり前のことでしょう。
内容を変えるにあたって、戦術的ピリオダイゼーションの日によって身体的負荷の種類(実際は身体的負荷に限定されませんが)を変えるという考えを参考にしています。
戦術的ピリオダイゼーションでは身体負荷の種類としてストレングス、持久力、スピードの3つを挙げており、日によってトレーニング量や強度という視点だけでなく身体的負荷の種類も変えていくという特徴があります。
どうやら戦術的ピリオダイゼーションでは身体的負荷だけを切り取ることはしないようで、そもそも特定のあるトレーニングにだけその身体的負荷を当てはめるような考え方はしないと思われますが、あくまで「参考」ということでご了承ください。
また戦術的ピリオダイゼーションを参考にしているといっても、今回紹介する内容はボールは使いません!サッカーから身体的要素を切り取って考えることもします!
サッカーだけでは養成できない身体的側面へのアプローチとして捉えていただければと思います。
ここで「参考にしている」ことは「負荷の種類を変えていくこと」であり、そしてその変え方は試合日からの逆算やその日のトレーニング内容を踏まえて決定します。
上記の「その日のトレーニング内容を踏まえて」に関して、w-upにおいて2つの考え方があると思います。
①その日のトレーニングに関連することを行う
②その日のトレーニングでは補えないことを行う
どちらを選択するかはケースバイケース、その日のトレーニングで何をするか?によるところです。
個人的な考えではw-upに限ればできるだけ①でありつつ、場合によって②を選択するという考え方で設定します。
(補強トレーニングの場合はこれが逆転することも珍しくありません。)
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さて。
ここから実際にどのように日毎にw-upの内容を変えるかの例を示していきますが、今回紹介するw-upは
の6種類で、この6種類を日毎に変えていきます。
「それぞれのトレーニングで具体的に何を行うか?」というトレーニング内容には今回は触れません。
「1週間の中で異なる種類のw-upをどのように組み合わせていくか」
を解説していきます。
また今回の内容は大学生以下の年代をイメージしています。
週末の試合で勝つことが最大限優先されるトップカテゴリーでは当てはまらない部分が出てくると思いますがその点もご了承ください。
■日毎にw-upの内容を変えていく
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