急減速と重心のコントロール ~なぜ抜重して重心を下げるのか?~
サッカー選手にとって減速能力が重要であることはこれまでの記事でも触れてきました。
これまでの記事では「重力や地面反力の活用」「Penultimate foot contactでの減速」を主に取り上げました。
地面反力を有効活用し減速能力を高めるためには力発揮能力(筋力・パワー・バネなど)と減速スキル、コアコントロールが特に重要です。
これまで紹介して減速スキルはPenultimate foot contactでの減速でしたが、今回は重心をコントロールするスキルの一つである抜重に関して書いていきます。
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■急減速と抜重
以下の動画は全てアメフト選手のものですが、いずれも鋭い方向転換の直前に膝をクッと抜く(抜重)様子が見られます。
左足での減速・方向転換の1歩前(右足)の抜重↑
左足での減速・方向転換の2歩前(左足)の抜重↑
サッカー選手の減速では上記のアメフトのようにボールを持った状態での減速が課題となる場合もありますが、ボールを持たない守備時のプレッシングでの減速やドリブル対応時の減速が課題になる場合が多いです。
以下はアジリティトレーニング時の減速動作の動画です。
■なぜ重心を下げるのか?
減速や急な方向転換では重心を下げることが重要です。重心を下げることのメリットは以下の2点が挙げられます。
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