サッカー選手のためのチューブレジステッドスプリントトレーニング ~加速能力の向上を目指すトレーニング戦略~
加速能力を向上させることは多くの球技系アスリートの願いです。
それはサッカー選手にとっても同様です。
リンク先の記事ではジャンプパフォーマンスから判定される力発揮能力の特性からトレーニングを選択する、という考え方を紹介しています。
選手個々人の身体的特性や、それに合わせてプライオメトリックトレーニングやストレングストレーニングを選択することで、効果的に加速能力を向上させることが期待できます。
記事より引用します。
CMJタイプの選手はより短い時間での力発揮能力を高めるためにプライオメトリクストレーニングを行うことの比重を高めることが良いかもしれません。
あるいは接地の仕方や力発揮の技術など、より技術的な部分にフォーカスしたトレーニングも有効である可能性があります。
対してRJタイプの選手はすでに短い時間での力発揮能力が相対的に高い状態にあるため、それを維持・向上させRJタイプのパフォーマンスを高い状態に保ちつつ、より筋力・パワーの向上を目指したウェイトトレーニングやパワートレーニングを行うことの比重を高めることがいいかもしれません。
これはそれぞれタイプの選手におけるボトルネックになっている能力を向上させてあげることで、パフォーマンスの向上を目指そうとする考え方で
・大きな筋パワー発揮が得意、素早い力発揮が苦手(CMJタイプ)
→短い時間で(高速で)の大きな力発揮能力を向上させると良い
・素早い力発揮が得意、大きな筋パワーの発揮が不足(RJタイプ)
→低速での爆発的なパワー発揮能力を向上させると良い
ということです。
これはS&Cコーチの西岡さんが以前執筆してくださった記事で言われる「力と速度のバランスを整える」という考え方と同様の考え方といえるでしょう。
これらは力発揮能力を改善・向上させることで加速能力や瞬発力を高めようとするトレーニング戦略ですが、これらの能力に関わることは力発揮特性だけではありません。
加速能力を向上させるトレーニングに関して、今回の記事では
・力の発揮方向
・加速局面のスプリント技術
に着目します。
そしてそれを向上させるためのトレーニング方法の一つとして、チューブレジステッドスプリントトレーニングを紹介します。
■スプリント能力を向上させるための取り組み
以下は、僕が現場でスプリント能力向上を目指して行なっているトレーニングの一例です。
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