世界に衝撃を与えたイスラエルのガザ侵攻。
これは確実に慶大の入試小論文にも影響を与えます。
それは一体どのようなものか?
私が大学受験界(?)の先頭を切って、最速でお伝えしましょう。
受験生の皆さんは、ぜひ参考にして下さい!
イスラエルやガザが関係あるの? と思っている慶大志望者の皆さん。
2007年に慶大文学部の一般入試小論文で取り上げられているんですよ!
戦争や紛争にテーマ広げるなら、文だけでなく法学部でも出題あります。
総合政策学部の出題でも取りあげられています。
ただ、昨年にとりあげたロシアのウクライナ侵攻よりも
イスラエルのガザ侵攻は小論文への影響度は小さいです。
むしろ多大な影響あるのは入試世界史でしょう。
今年も〝イギリスの三枚舌外交〟が取り上げられるのは確実です。
(後で説明しますが、このテーマ小論文に使う際は要注意!)
でも小論文では扱いが難しくなるのは後ほど説明します。
しかも、ハマス軍事部門のトップが亡くなったとの報道もあり
個人的には停戦が近いんじゃないかと思ってます。
<パレスチナ問題の基礎知識>
イスラエル:第二次世界大戦後、ユダヤ人が各国から集まり独立
中東戦争:イスラエル建国時から四度にわたるイスラエルvsアラブの戦争
パレスチナ:現在のイスラエルに長年住んでいたアラブ系民族または居住地
ヨルダン川西岸地区:中東戦争の後にパレスチナ人が居住している地区
ガザ地区:こちらもパレスチナ人が居住する地区で、ハマスが実効支配
ハマス:2007年からガザ地区を実効支配、社会奉仕部門と軍事部門がある。
・・・さて、なぜイスラエルがガザ地区に侵攻したのか、
メディア記事を時系列に追ってみてみましょう。
発端はこのハマス側からのテロ攻撃です。
これは人道上も許されないことで、国際機関も非難してます。
イスラエルへの憎しみが募っていたのでしょうが、正当化はできません。
イスラエルとしては自衛戦争と称してます。
自衛戦争と言うには軍事力が圧倒的すぎて(イスラエル軍が10倍以上)
テロへの報復やハマス軍事部門の壊滅ねらってるように見えますが・・・
国連総会ではイスラエル大使も強硬です。
パレスチナの国連加盟決議に抗議の意をしめすため
国連憲章をシュレッダーにかけるという・・・
イスラエル軍の攻撃は民間人ふくめ見境ありません。
徹底的にハマスの軍事部門に打撃をあたえようとしてます。
批判する国際世論もまったく意に介してません。
現地で活動する国連機関やNGOにも犠牲者が出ています。
ちなみにこのセントラルキッチン、今年1月の能登の震災のとき
はるばるワシントンから真っ先にかけつけて下さったすばらしい組織です。
イスラエル軍が無差別に近い攻撃をおこなう一因は、ハマス側の戦術です。
難民キャンプに司令官が潜伏しているというのはとんでもないことで、
一般市民を盾にして隠れていれば一般市民にも被害がでます。
いっぽうイスラム諸国はガザ側に同情的です。
パレスチナ問題には、宗教対立の側面もあるのです。
パレスチナ自治政府はハマスも批判していますが、これは例外的です。
(ハマスはガザ地区を実効支配してきたが、パレスチナ人の代表ではない)
パレスチナ問題は本当に解決が難しい。
イスラエル側がこれだけ強硬な姿勢を崩さないのは、
けっきょく軍事的圧力でないと相手が妥協しないからでもあります。
今回、衝撃的だったのは国連機関やNGO職員のなかに
テロ攻撃を行ったハマスの支援者が大勢いたとされることです。
これはイスラエル側の発表なので割り引いて考える必要ありますが。
国連機関もNGOも現地でパレスチナ人を雇っているので
この疑惑はこれからもくすぶり続けるでしょうね・・
アメリカがイスラエル寄りなのは有名な話です。
国連で孤立してもイスラエルを庇っています。
ウクライナ侵攻のときとまるっきり逆ですね・・・
とはいえアメリカ政界でもイスラエルの無差別攻撃に懸念が広がってます。
今回のガザ侵攻がいかに異例の事態であるかがわかります。
アメリカの大学ではイスラエルに対する抗議が広がっています。
ガザ地区での一般市民の被害が拡大して、義憤に駆られたのでしょう。
今やSNS時代。ガザの子供たちはデモを行ってくれた
大学生たちアメリカの人々に感謝を伝えています。
ただ善意とばかり考えていられなないのが現実の国際社会。
ロシアや中国にはインターネットで世論工作を行う公的組織があります。
自国を有利にする、民主主義国を混乱させるなどの目的で
オンラインで工作活動を行っているとされ、油断も隙もありません・・
なぜアメリカはイスラエルびいきなのか。
その第一の理由として挙げられるのが〝イスラエル(ユダヤ)・ロビー〟。
政財界の要人にユダヤ系の人物が多く、献金額も大きい。
いくら大学生がデモをしてもこの構造はなかなか揺らぎません。
他方、イスラエル寄りとみられているアメリカ企業はバッシングされます。
企業活動にも少なからず影響を与えているのです。
ただアメリカ政府のイスラエル寄りの立場は変わりません。
イスラエル批判を〝反ユダヤ主義〟として牽制しています。
ただもちろん、あまりに民間人の犠牲が多すぎる。
アメリカ政府も兵器の供与停止をちらつかせてイスラエルを牽制してます。
ただし大人しく自制するイスラエルではないので・・
けっきょく第一次中東戦争の図式が変わっていないんですよね。
国際社会が介入して何とか停戦に持ち込もうとしても互いに妥協しない。
けっきょくは軍事的手段で決着つけることになるという悲しい歴史です。
慶大入試小論文、ガザ侵攻に関連する過去問の数々
慶大入試小論文では、ガザ侵攻に関連する過去問たくさんあります。
文学部:2007年に戦争と文学、2018年に自由と暴力について出題
法学部:2011年に戦争と外交、2022年に戦争と正義について出題
総合政策学部:2019年に国際紛争について取りあげている
環境情報学部:2014年に国家間の対立について取りあげている
経済学部:アジアの歴史問題について90年代後半に出題している
これら5学部、ガザ侵攻に関連する過去問あります。
なかでも文学部と法学部は分かりやすいでしょう。
受験者の皆さんは、どのような出題だったと思いますか?
どのような出題テーマと関連するか、分かりますか?
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↓ (さあ、考えてみよう)
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↓ (解説はこの下に・・・)
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【答え】
文学部:パレスチナでの犠牲者にとって文学に価値はあるのか、との問い
> 2007年に出題されている
法学部:古代ギリシャのアテナイ(アテネ)の覇権主義的行動を論じる
> 2011年に出題されている
総合政策学部:難民問題や地域の不安定性について
> 2019年に出題されている
ガザ問題関連が直接的に出題される可能性あるのはこの三学部です。
経済学部もこうした問題を出題に絡めて出してくる可能性あります。
環境情報の場合は最新技術の軍事転用に触れる可能性あります。
・・このように学部によっていろいろ出題や切り口ちがうわけです。
えっ?
「それぞれどんな感じで出題されるか」
を知りたいですか?
・・だいたい想定できますが、世に出すのはもう少し後です。
本番の慶大一般入試(2月)の前に順次リリースします。 (^^) b
いましばらくお待ちくださいね。 <__>
それまではこちらを参考まで。
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なお、昨年度はこのような結果でした。
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志望者の皆さん、いよいよ慶大模試が近づいてきます。
この暑い夏も、一歩一歩合格に向けて近づく日々を送りましょう。
私も皆さんを応援してますよ!