見出し画像

12月29日-1月20日|宮田織物 はんてん 販売会

羽織ってみると意外なほど軽く、背中や肩にほかほかとした温かさを感じるはんてん。お布団に包まれているような感触には、寒さでぐっと固まった体をほぐしてくれると同時に、気持ちもほころばせてくれる魅力があります。
 

家の中で着る物のイメージが強いですが、宮田織物がつくるはんてんは昔ながらの趣を程よく残しつつ今の生活様式に対応し、新しい感覚を積極的に取り入れてモダンな印象。外着のコートとしても十分使える「オーバーサイズ」、テレワークに作業がしやすい肘丈の「奴」など、着こなしや暮らし方に馴染む一着が見つかるかと思います。 

「奴(やっこ)」


「オーバーサイズ」


大正2年、久留米絣(かすり)の里である福岡県筑後市で創業された宮田織物は、平成25年4月で百周年を迎えました。ほぼ一貫生産だからできるものづくりを新しい世代が引継ぎ、現在も糸選び、布地のデザイン、織り、縫製、綿入れなど、心を込めた手仕事を続けています。機械にしかできない工程というのもありますが、人の目による厳しいチェックを徹底し、経験と手の感覚でしか成しえない手仕事には手間を惜しまず、暖かく着る人を包み込むはんてんはつくられてきました。
 

それぞれの型には名前が付いていて、例えば小夜千鳥、夜空など。イメージする柄の配置や色や大きさを決めてから逆算し、糸を染め織り機にかけていきます。柄を想定し糸の段階で計算した箇所に色を染めるのは、久留米絣の伝統のやり方です。
仕上げに近い工程、はんてんに命を吹き込む「わた入れ」は、部分的に厚くしたり薄くしたり、わたの繊維の方向を変えて強度も加えたりと、良い「按配(あんばい)」に加減するという人の手でしかできない工程です。ふんわりと柔らかい襟元の仕上げも、ひと針ひと針調整しながらの手纏りによるものだそうです。着た時に形よくすっきりと落ち着き、ほっと安らぐように感じる心地よさは、それぞれの工程に携わる方たちの、着る人への心づかいと手しごとがあってのものだと思います。
 


会場ではぜひお気軽に羽織って、軽さと暖かさを感じてください。今回は大柄な男性にも着ていただけるサイズもご用意しました。寒い外から帰ってきてほっと安らぐ暮らしに。家族や大切な人にも贈りたくなる、あたたかな心のこもった宮田織物のはんてんです。
 
 
宮田織物 https://miyata-orimono.co.jp/

宮田織物 はんてん 販売会
2022年12月29日-1月20日(※最終日は14時まで)
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー

<ご来店の皆さまへ>
感染症予防にご協力をお願いいたします。
・マスク着用
・手指の消毒(会場に設置しております)
・大きな声でのお話はご遠慮ください
・発熱、体調不良、風邪の諸症状が見られる場合のご入店はご遠慮ください
・会場内が混雑する場合は、入場制限等をさせていただく場合がございます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?