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恵文社のフリーペーパー『しましま』第6号

こんにちは。書店の原口です。
気まぐれに発行している当店のフリーペーパー、「しましま」6号目を先日発行いたしました。毎号、テーマを設けて発行しております。今回のテーマは「むかし好きだった本、いま好きな本」。同じ書物でも、読む時々の状況で”感じ方”や”理解”が大きく違うことがある不思議。

幼い頃読んだ絵本や教科書で出会った物語、時を経て出会うとまた違う発見があったりするねぇ。そんな雑談から生まれた”読書”についてのそれぞれの、あれこれを集めた1枚です。

蛇腹が目印。折り目を分けた、それぞれのスペースのしま模様。

今回は年明け初の号にふさわしいスペシャルな号。
ゲストも最多です。寄稿してくださった方々をご紹介いたします。

昨年当店のランキングでもご紹介いたしました京都在住の作家・土門蘭さん、同業者からも敬愛される朝日出版社の名物営業さん十七時退勤社・橋本亮二さん、昨年は大竹昭子さんとのイベントにもご出演いただきました京都在住の写真家・吉田亮人さん、エッセイストとしてもご活躍の京都在住のSSW・世田谷ピンポンズさん、当店スタッフにファンの多いアノニマ・スタジオ関西営業 佐佐木由紀さん、「ポール・ヴァーゼンの植物標本」展を一緒に盛り上げてくださったリトルモア 営業 藤原みかんさん、京都の出版社・学芸出版の若き営業 okimura asukaさん、岡田睦など、ニッチで謎めいた作家の発掘を手がける宮内書房・宮裡將揮さんをゲストにお迎えした特別号です。当店にゆかりのある作家さんだけでなく、普段は表舞台に出ることはない出版業界の素晴らしき仕事人にも寄稿していただいております。

思えば読書の時間は没頭の時間とも言えましょう。
人々が本に夢中になる時間を撮り集めた名著がありましたね。
アンドレ・ケルテス「ON READING」。
読む人を見ていると、なんとなく心がぎゅっと切なくなるのは何故でしょう。何気なく手に取った本、好きなものをつきつめて出会う本、世の中にはいろんな本がありますが、ひと一人が出会う本は多くはないはず。
そんな少しの時間の瞬間だからでしょうか。
読書というのは、なんてむつかしくて素敵なことでしょう。
個人的には、読めない時間も含めて読書と言えるのではないかと思っています。それぞれの人生の、印象に残る本や読書についてのささやかな文章をお楽しみいただけましたら幸いです。

また今回は初の2枚を繋いだ継ぎ目のある誌面です。
執筆したスタッフと家内制手工業よろしく制作いたしました。
普段は独立して仕事をすることも多い職場ですが、たまにはこういうこともいいのではないでしょうか。ははは

さて、毒蛇は急がないとはよく言ったもので、当店のフリーペーパーもその精神を大事に、今年もマイペースに発行してまいります。
お店で見つけたならば、帰路のひまつぶしやお土産に、ぜひ1部お持ち帰りくださいませ。

最初の読書、覚えていますか?

担当:原口

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