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8月1日-9月8日|『嘘の家族』刊行記念フェア
2023年より始動したヴィジュアルアーティスト・鈴木萌さんと写真家・吉田亮人さんによるインディペンデント出版レーベル「Three Books」より、” koe project ”と題するシリーズが刊行いたしました。
社会や時代、個人的な葛藤や問題に正面から向き合い、作品を生み出している写真家やアーティストの「声」ともいうべき作品を、「写真」というメディアを通して紐解くシリーズです。
その第一弾は、写真家・木村肇さんが語る「嘘の家族」です。
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− 僕、家族が亡くなったっていうことを、ある時まで人に言ってなかったんです。偽りの家族っていうか、亡くなったにもかかわらず、さも居るように話してた時があって…自分でもわかんないんですけど、多分母親とか父親の影響があるんじゃなかって思ってて。
— 木村 肇 —
木村 肇(キムラ・ハジメ)さんは、これまで熊狩猟を生業とする「マタギ」や、競走馬の置かれた境遇とドラマを描いた作品、限界集落など、日本社会の中であまり知られていない、もしくは忘れられている事柄や存在に目を向け、力強く詩的なモノクロ写真で作品を制作・発表してきた作家です。
海外でも非常に評価が高く、各地で展覧会が開催され、写真集も数多く刊行されてきました。
そんな彼が近年制作してきたのは、自分の家族に焦点を当てた作品。
![](https://assets.st-note.com/img/1720599535540-Xm4MsTHgxj.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720600245140-BM0DBRuPuz.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720600356256-cHYKoqOFqJ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720600274444-Xf5ekzNgku.jpg?width=1200)
本書のタイトル「嘘の家族」が示すように、自身の家族に対して強烈な感情を抱いていたにもかかわらず、なぜ家族に関する作品の制作が始まったのか。自分と家族の間に何があったのか。そして彼が「家族」というものをどのように考え、捉えているのか。
そんなことを、彼の美しく詩的な写真作品とインタビューで紐解きながら、構成した一冊です。
また、此度のフェアに際して、特別な特典をご用意いただきました。
書籍、または作品のプリントをご購入の方へ、A3サイズのヤレ紙を特典としてお付けいたします。
本誌と合わせてお楽しみいただけましたら幸いです。
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Profile
![](https://assets.st-note.com/img/1720584510518-ADRZO0k3dy.jpg)
木村 肇
写真家 1982年千葉県生まれ
大学で建築を学んだ後写真を始める。マタギ、北海道の競争馬、
限界集落などの作品テーマを丁寧に取材し詩的な白黒写真を中心
に描いてきた。近年では家族、旧ユーゴスラビア紛争、東京大空
襲など自身や人々の記憶を辿る視覚表現に挑戦する。上野彦馬九
州産業大学賞や、バッテンフォール写真賞(独)など数多くの写
真賞を受賞。写真集はイタリア、フランス、ドイツ、日本から出
版されている。
詳細
『嘘の家族写真展』刊行記念
8月1日〜29日(木)
恵文社一乗寺店・書店フロア
プリント作品の販売につきまして
書籍に掲載している作品のプリントの予約販売を行います。
和紙にインクジェットプリントした写真作品に、作家自身の手による額装付きです。
Price
A4 27500円(in tax)
A3 38500円(in tax)
※オープンエディション
会期終了後に作家自身によってプリントと額の制作を行い、お客様に直
接発送いたします。
担当:原口