1月7日|「民話と生命」民話の里・遠野から。私たちはこの世界をどう捉え、どう感じるのか。/森田真生・富川岳トークイベント
何も知らずに遠野へ移住し、異界との出会いを経ていつの間にか『遠野物語』研究者兼「しし踊り」の舞手になった富川岳と申します。この度、日本民俗学の夜明けを告げた名著『遠野物語』を絶対に挫折せず、楽しく明快に学ぶことのできる一冊『本当にはじめての遠野物語』を書きました。本イベントでは、書籍の内容と、7年間にわたるフィールドワークを通して見えてきた遠野の世界についてお話します。また、今回は2023年9月に遠野を訪れてくださった独立研究者・森田真生さんをお招きし、森田さんが遠野を歩いて感じたことや、著書で書かれている環世界、身体性を伴った認知、自然や世界の捉え方などを踏まえながら、遠野と京都の話をいったりきたりしつつ、土地や自然、目に見えざるものとの向き合い方、この世界の捉え方について思考を深めていきたいと思います。
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[登壇者]
森田真生(もりたまさお)/独立研究者
富川岳(とみかわがく)/作家・プロデューサー。株式会社富川屋代表
[日時] 2024年1月7日(日)開演14:00 終了16:30
[参加費] 4,400円
[ご予約方法] TONOMADE ECサイト(https://tonomade.stores.jp/)/当日現金払い
[お問合せ先] 株式会社富川屋 info@tomikawaya.com
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本イベントは2023年11月29日に文庫化された『計算する生命』の著者・森田真生と、2023年6月14日に発売された『本当にはじめての遠野物語』の著者・富川岳によるトークイベントです。開催のきっかけは2023年9月に森田が遠野を訪れ、遠野に8年暮らす富川がガイドして一緒に遠野物語の舞台を巡ったこと。
柳田国男・著『遠野物語』を生んだ岩手県遠野市は、河童、座敷童子、天狗といった様々な妖怪伝承や、山の神、家の神、オシラサマ など土着的な民間信仰、そして「しし踊り(鹿踊り、獅子踊り)」など、暮らしに彩を加える豊富な郷土芸能が残る場所です。人口わずか25,000人の山に囲まれた小盆地には様々な文化が流れ込み、滞留し、独自のコスモロジーを展開しています。そこに広がる宇宙、人々が持つ環世界とは。
今回は、遠野滞在を振り返りながら、森田が感じたことや、目に見えざるものとの共存、土地や自然との向き合い方、感じること、わかること、身体性などをテーマに対話を行いたいと思います。
※京都出身で、岩手を拠点に活動する料理人・植山美里によるドリンクのご提供も。
<キーワード>
・環世界、この世界の捉え方。小盆地宇宙・遠野
・わかるとは?(「理解」と「感じる」)
・身体を伴った世界の認知、コミュニケーション(踊りと数学)
・心を広い場所へと解放する。内なる野生、魂を取り戻す
・情緒、懐かしさ
<時間>
14:00〜:ショートトーク
・『計算する生命』森田真生
・『本当にはじめての遠野物語』富川岳
15:00〜:対話「民話と生命」森田真生×富川岳
16:00〜:質疑応答・サイン会
森田真生(もりたまさお)/独立研究者
独立研究者。京都東山の麓にある研究室を拠点に、研究・教育・執筆のかたわら、国内外で「数学の演奏会」や「数学ブックトーク」など、ライブ活動を行っている。デビュー作『数学する身体』(新潮社)で第15回小林秀雄賞を受賞。他の著書に『数学の贈り物』(ミシマ社)、『僕たちはどう生きるか』(集英社)、『計算する生命』(第10回河合隼雄学芸賞)、『偶然の散歩』(ミシマ社)、絵本『アリになった数学者』(絵・脇阪克二/福音館書店)などがある。
https://choreographlife.jp/
富川岳(とみかわがく)/株式会社富川屋代表。作家・プロデューサー
1987年、新潟県長岡市生まれ。都内の広告会社でプロデューサーとして勤務した後、2016年に岩手県遠野市に移住。地域史研究家の恩師との出会いで『遠野物語』の世界に戦慄し、深く傾倒。以来、遠野で暮らす強みを活かして民俗学をベースとした様々なプロデュースや創作活動を行っている。また、柳田国男も遠野滞在中に目にし、『遠野物語』序文にも登場する「張山しし踊り」にて郷土芸能の舞手としても活動中。平地人と山人の両面を持ちながら文化振興に励む日々をおくる。初の単著『本当にはじめての遠野物語』を6月に自費出版。
https://tomikawaya.com/
<ご来店の皆さまへ>
・状況に合わせマスク着用と咳エチケットにご協力をお願いいたします
・手指の消毒(会場に設置しております)
・大きな声でのお話はご遠慮ください
・発熱、体調不良、風邪の諸症状が見られる場合のご入店はご遠慮ください
・会場内が混雑する場合は、入場制限等をさせていただく場合がございます
(担当:韓)
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