地方創生から全国創生に、多拠点生活サービスのADDressと地方のまちづくりシナジー
#全国創生 をスローガンに、全国270拠点、どこでも住み放題のサービスを提供するADDress佐別当社長が「つの未来会議」の登壇で都農町に。
きっかけは、ぼくらが都農町で経営する HOSTEL ALA。2021年に開業し、ADDressと提携。観光地でも出張地でもない1万人の町に、はたして流行りのリモートワーカー、アドレスホッパーなんて来るんだろうか?という不安。
はじめてみたら、契約ルームの稼働は平均して8割前後。ほぼ毎日、ADDress会員が利用。
一般のゲストと違って、都農町で普通に仕事して、地元のスーパーで買い物して自炊、ぼくらの草刈り手伝ってくれたり、一緒にBBQしたり。
ぼくらが運営する中学生の地域クラブ「まちづくり部」で、カメラマンの会員さんが中学生に写真撮影のレクチャーしてくれることも。
これからの地方の町にとって重要な、関係人口予備軍になってます。
いつもは都農町民を対象にしている「つの未来会議」ですが、今回は、宮崎県内に4件しかないADDress拠点を増やすためにも、県内3市5町(宮崎市・都城市・西都市・三股町・高鍋町・新富町・川南町・木城町)の自治体担当者や家守希望者の方々にお集まりいただきました。
1.ADDress創業の経緯
佐別当さんはIT企業出身。
不動産や旅行業界的発想ではなく、IT企業ならではのビジネスモデルの作り方でADDressを考えられたそうです。
ではなぜ、空き家や地方をテーマに起業したのでしょうか?
シェアサービスのニーズをたくさん聞いたのが人口減少している地方だったそうです。
人口減少が前提の日本で、各地域で人口を奪い合うよりも「人口をシェア」するという考え方はものすごく合理的だなと思いました。
2.ADDressのサービス紹介
ADDressのサービスは全国にある270件の多拠点生活プラットフォーム。スマホやPCで簡単に予約できて手続きはオンラインで完結します。
佐別当さんに、ADDress会員のニーズを聞きました。
受け入れる地域のニーズはどうかというと
ADDressの特徴は、家を守る家守(やもり)の存在。
地域とのつながりや地元の人との交流をサポート。知名度が低くても家守が面白いので来たというケースも多いようです。
ぼくら「都農A邸」の家守はイツノマ新卒の吉良倫太郎くんがつとめてます!
佐別当さんから、家守の重要性について
3.ADDress会員の特徴
佐別当さんから、最近、東京で生まれ育った人が増え、田舎がないため、サザエさんのように縁側のあるくらしや、地域を散歩するだけで満足する人が増えている、という話がありました。
地域の人からすれば当たり前の日常がコンテンツになる。
観光客向けに作られた建物や観光地は求められなくなっていくのではないでしょうか。
ADDress会員の特徴
4.スローガンは全国創生
ぼくらのHOSTEL ALAがADDressと契約しているのは2部屋。
稼働率が高いといっても、多くて月に数十人の利用。
佐別当さんとしては、お金を落とすいわゆる観光客を増やすより、地域で生産活動をする人を増やしたいと考えています。
ADDressが目指していること
5.社会的インパクト
ADDressの経営戦略について話が続きました。
佐別当さんは、社会に貢献するために出資する投資家を集め、売上利益のかわりに、社会的インパクトをどれだけ起こせたかを投資のリターン指標と位置づけ、毎年、「社会的インパクトレポート」をつくって無償公開しています。
関係人口
・二回以上リピート:61.2%
・地域の生産活動した人:13.7%
つながり
移住先を探す人は入会時点では10%ぐらい。
入会後にアンケートとると4倍ぐらいに増える
幸福度
生活の満足度が上がった人は87%
6.Hub and Spoke
佐別当さんから、地域としての戦略について話がありました。
「宮崎県に4箇所しかないのはもったいないです!」と佐別当さん。
宮崎の拠点が増えれば、宮崎に来る人も増えるし交流機会も増える。家守さん同士の交流も増えれば、宮崎県内での助け合いやつながりが増え、会員もホッピングしやすくなります。
7.地域との交流アイデア
会場の方々に、受け入れる地域の側として、ADDress会員とどんな交流をしたらいいか提案を募りました。
嬉しいことに、ほぼ出席者全員、41名の提案をいただきました!!
主なアイデア
ADDressを積極的に活用して、地域の人たちにとっても新しい気づきや学びを得られ、自治体としても、移住手前の関係人口創出に、町単位ではなく県単位で誘致していくことが必要なのだと思いました。
ADDressの佐別当さん、後藤さん、たらぎ財団の栃原さん、貴重なお話をありがとうございました!!
宮崎県のみなさま、ADDress拠点を増やしていきましょう!
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