あとから来る者のために
昨年末に発表された2020年国勢調査。
人口減少は着々と進行、2015年に10,391人から9,906人に。
ついに1万人をきりました。
1.子どもたちより増える認知症患者
ちなみに
今日は、ぼくが住んでる福原尾の自治会長さんたちと
お話し合いをしていたのですが、
福原尾は約50世帯中、子どものいる世帯は2世帯のみ!
別に都農町に限った話ではありませんが、
地方の1万人規模の町は概ね似たような状況なのでは。
子どもの出生率が急に上がるわけでもなく、
量的には難しいですが、質的改善はできるはず。
未来も地元に住み続けたいと思えるための。
2.あとから来る者のために、ゼロカーボン
そんな背景もあってか、都農町教育長の新年の抱負で目にした
詩「あとから来る者」が妙にしみいりました。
今年度からはじめた都農中学校の「つの未来学」
2年生の年間15時間のプログラム「気候変動対策」で、
中学生たちの解決アイデア300個がひとつのきっかけとなり、
町としてゼロカーボンタウン宣言を表明
具体策のひとつとして、小・中学生で選抜チーム「Green Hope」を結成。
過去6回の議論を経て、今年度中には町長や議会に対して、ゼロカーボン施策を提案する予定です。
ゼロカーボンは、「あとから来る者」で記されている
そのものです。
2050年の主役となる、今の10代・20代に対してどういう環境を残せるか、まちづくりとして一番やらなきゃいけないことなんだと思います。
同じく具体策の一つとして、都農町として新しい地域電力会社も設立されることになりました。
言ってるだけのゼロカーボン宣言が多い中、都農町は具体的にアクションをとりはじめています。
中学生たちのアイデアから加速したゼロカーボンタウン宣言なので、新しい電力会社の社名についても中学校の全校生徒にアンケートをとって決定しました。
昨日は、ぼくらが受託している社名のロゴデザインについて、2年生のみんなと議論。指摘や気づきのレベルが具体的で、デザインへの関心の高さが伝わってきて、それだけでも満足。
3.憧れの先輩をつくる
地元でどうやって食べていけるのか、自分で仕事をつくれるのかは、ゼロカーボンと双璧の重要課題。
問われるのは、小・中学生が自分を投影できる地元の先輩たちがかっこいいのかどうか。
僕らみたいなヨソ者や、親世代では腹落ちせず、ひと世代上の地元の20代がどれだけ活躍できるか、が大きな課題です。
年末年始と、縁あって、都農町出身でUターン起業している、あるいはこれから起業する20代と話す機会に恵まれました。
現時点では、まだ何者でもないし、確たる収益源をつくれているわけではありません。それはぼくの会社も同じこと。
ただ、確実に言えるのは、今まではいなかった人たちということ。
都心や海外を見てきた世代が、都農町に戻ってきて起業をしようとする、そのプロセスから、小・中学生にリアルにつなげていくことが、いまぼくらが一番すべきことかなと思ってます。
ぼく自身の、「自分にできるなにか」は、以上です。
新年早々、都農町がふるさと納税2年停止の試練。
これまで、昼夜を問わず本気で向き合い、真摯に取り組んできたこと
仲間思いで助け合い、まずやってみて、やり抜く力は財産。
2年間、他の事業でも必ず活かせるはずと信じています。
お金に色はないものの。。
ふるさと納税のおかげでぼくらは都農町に来れたと思ってます。
ふるさと納税のおかげでデジタル・フレンドリーで
高齢者や子育て世帯にタブレットを配布できたし
都農町の小・中学校にどっぷり入り込んで
まちづくり教育や職場体験をはじめることができました。
ここまで、国や県に過度に頼らず、自主財源をつくって、
未来のまちのために意義のある投資をしてきた
町長をはじめ、役場、委託会社、事業者のみなさんに敬意を表します。
ここからは、ぼくらも、ふるさと納税にたよらずに
自主自立の道をこじあけていきたいと思います。
がんばろう都農町!