仕事を楽しみつづけるためのリセット術
今週は、都農南小学校で「しごと」について話したり、
都農中学校では職場体験プログラム「つのワク」の企画をはじめたり。
キャリア教育で、ぼくが一番大事にしているのは「仕事は楽しい」ということをどう伝えるか。
「楽しい仕事」は少ないので、正確に言うと「仕事の楽しみ方」
仕事を楽しむために必要なことはいくつもあるけど、その中で今日は、そもそもぼくが都農町に移住して起業することにもつながったリセットについて。
1.リセット力は立派なスキル
リセットの意味をおさらい。
日々の気分転換から、人生の転機における判断まで、時制や範囲によってその程度は異なりますが、リセットが求められることは多いです。
リセットがゼロに戻すことだとして、
会社経営や会社員生活、一年の中で、どんなにネガティブなことが起きても、その日のうちに上記のように創業時や入社式、元旦まで戻ってリセットできれば、翌日からはポジティブに、最低限ニュートラルには始められます。初心忘るべからず的なことも含めて。
ポジティブに働く(=仕事を楽しむ)ためにリセットは重要な役割をしめるのです。
リセットをするためのコツは確実に存在すので立派なスキルといえるのではないでしょうか?
これまで、自分なりにたくさん試して、リセットがすすんだ習慣をご紹介します。みなさんのうまくいった事例なども共有させてもらいたいです。
ぜひ教えてください!
2.日々完了
こう書くと当たり前なんですが、その日の仕事はその日で終わらせる。
個人的に、朝起きて仕事をはじめようとするときに、昨日の残骸をひきづって、これを終わらせなきゃがあると著しくテンションがさがるのです。
朝起きたら、今日はなにしよっかな?から始めたい!
ぼくがリセットを大切にしたい動機です。
今日、なにしよっかなと言えるのは「暇」なら確実に言えますが、それはちょっと残念な状況なので、ここでは「忙しい」ことを前提にします。
昨日よりは今日、今日よりは明日の方が、新しいことは考えられるはずなので、昨日までの仕事は引きずらず、フレッシュな気分ではじめたいものです。
3.机の上を片づける
会社がまだフリーアドレスではなく、いわゆる固定席だったとき、ぼくが絶対にこだわってたのは仕事が終わって帰る時、机の上に何一つ残さないように片づけてることでした。
いまは違った意味で、フリーアドレスになったりコワーキングで働くから、自ずから片づけなきゃですが。。
これは20代のころ、尊敬する会社の社長から、
「明日会社がつぶれるかもしれないから、夜逃げできるように机はかたづけとけよ!」
と言われたのがきっかけ。
たとえは極端だったけど、30年近く経ったいまも心に残ってます。
まぁ、夜逃げはよくないけど、ぼくなりには、
・明日が今日の続きとは限らない
・何が起きてもおかしくない
・今の状況にしがみつくな
という教えだったと解釈してます。
テレワークが浸透して、自宅での仕事が多くなってくるとついつい限界まで仕事してそのまま休みがち。
朝イチで自宅に来客があることをシミュレーションして、リセットすることを心がけることが、気持ちのリセットにもつながると思ってます。
4.感情在庫を持たない
わかりやすく言うと、
その日抱いた感情はその日のうちに在庫一掃しておく
と言う意味です。
その日に抱いた感情(多くがネガティブ)を、その原因となったコトやヒトに、伝え切っておくということ。
これは多少、乱暴なやり方ですが。。
できればシラフで片づけておきたいですね。
少なくてもぼくはお酒を飲めないので赤提灯を活用できないため常にシラフを余儀なくされてました。
感情を引きずっていくことがリセットの一番の阻害要因になるなぁと思ってます。
ただし、これを習慣化していくと、敵が増える危険性はあります(苦笑)
タイミングや言い方は要注意。
5.日記・週記で振り返る
その日あったことを、文字にして、客観化すると自分の中で消化しやすくなって、いったん完了します。
ぼくの場合、1週間に一度、その週の各日のことを言語化してます。
感情在庫と同じで、1日、1週間で起きたことを一掃、決着しておかないとどんどん引きずっていって、贅肉のようにつきまくります。
いざゼロリセットしようとしても、重たすぎて無理!ってなってしまうことを避けるのが狙いです。
6.新しい目標を立て続ける
これが一番本質的で、かつ難しいことです。
リセットするには、リセットしたいという強い動機をつくるのが一番。
動機になるだけの、新しくやりたいことや目標をつくり続けることです。
いまの仕事に満足してるとしても、そのまま続けていれば必ずマンネリ化してくるし、面白みも減ってきます。
そういうものだと割り切ったり、余裕が出た=効率化と捉えて早く帰ったり、少し違うことを足してみたり、というのもやり方としてはありですが。。
より仕事を楽しむためには、いったん白紙に戻して、ゼロからやり直すのもありです。
わかりやすくいえば、自分がやってる仕事は、1日も早く他の人でもできるように体系化して引き継ぎ、自分は新しいチャレンジをする、というリズムができてくると楽しさが倍増していきます。
成長しているベンチャー企業はだいたいそんな感じですよね。
7.週末のルーティンをつくる
リセットでよく言われる意味は「気分転換」
週末の趣味やレジャーとか。
ぼくの場合は、好きなものが海と犬と本なので、これらを毎週、実践できると気分転換レベルがマックスになります。
ぼくにとって都農町は、車で5分で行ける誰もいない海辺があり、毎週、犬とゴロ寝しながら本読んだり昼寝できるので、日常的なリセットにも最高の環境です。
8.50代は第2新卒
最後になりますが、ぼくが20年勤めて経営してきた会社を退職するにあたり、もう一度、新卒の気持ちで働くことを考えてみました。
こんな本もジャケ買いしたのを覚えてます。
人生80年時代は、60歳代で仕事人生を終えるので、50代で退職した先は、それまでの実績を使って顧問やコンサルなどやってフェードアウト、みたいな感じだったんだと思います。
ところが、人生100年時代になると、ぼくの計算では80歳ぐらいまで働くことになるんじゃないか。
仮に80歳まで働くとすると合計60年近く働くことになり、50歳は折り返し地点でしかありません。
とてもじゃないけど50歳までの在庫で残り30年、仕事を楽しくできないなと思い、もう一度ゼロからやらなきゃ、と思った次第です。
このあたりは改めてシニア世代向けに、どこかで紹介できればと思います。