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トムソーヤに学ぶ、地方起業やまちづくりの楽しみ方のコツ

楽しい仕事は少ないけど、仕事の楽しみ方は無限大

ぼくが、学生に仕事やキャリアについてはじめにする話。
仕事を楽しんだ方がいい!というと、
じゃぁ楽しい仕事はどれですか?と聞かれることもあり。

日々、基本的に楽しい仕事はそんなにありません。
地道な繰り返しだったり、労働時間長かったり、汗だくになったり。

1万人の町で起業しても同じ。
よっぽど起業そのものを楽しみにしている人以外、
起業して楽しいことは少ないです。
資金繰りとか、人員離脱とか、失注とか。。

でも、楽しみ方次第で、めっちゃ楽しいのも事実

1.トムソーヤの話

仕事の楽しみ方で、よく引き合いに出すのが、言い古されてますが、トムソーヤの話です。

トムがいたずらの罰として、おばさんから大きな壁の壁塗りをやるように言われます。
最初イヤイヤやっていて、友達に手伝いを頼んでも誰も手伝ってくれません。
壁塗りをいかにも楽しそうにやり始めると、それを見た友達が寄ってきて、面白そうだからやらせてもらえないかと頼まれます。
トムが断ると、リンゴをあげるからと頼まれ、壁塗りの仕事を友達にやらせることに成功
壁塗りをしたいという友達が列をなし、トムは壁塗りの仕事を友達たちにやらせながら、友達たちからの品物もせしめてしまいました

いかに楽しそうにやるか?

ただし現実の実感値でいうと、「楽しそうに」ふるまうだけでは人はやってきません。
本当に、その仕事の楽しさを見つけて楽しんでいると、寄ってきます。

なので、段階があるのかなと。

第一段階|楽しそうにふるまう(つくり笑顔とか表面的行動)

第二段階|楽しいと思い込み楽しそうにふるまう(心構え的精神論)

第三段階|心から楽しいと思い、自然と楽しそうにふるまう(理想)

第三段階になるために、どうやれば楽しいと思えるかを考えました。

2.3人の石工の話

これもよく引用されるドラッカーの『マネジメント』に出てくる「3人の石工(石切り職人)」の逸話。

仕事の意味は意識によって変わる
3人の石工に何をしているのかと聞かれた時、
第一の男は「これで暮らしを立てている」と答えた。
第二の男は「国中でいちばん上手な石切りの仕事」と答えた。
第三の男は、その目を輝かせ夢見心地で空を見あげながら「大寺院をつくって苦しんでいる人の助けになるのさ」と答えた。
単に「稼ぐ手段」と考えるか、「専門的なプロフェッショナル業務」と考えるか、「自分の仕事がお客様の未来や人生につながっている」と考えるか。

ひとつの仕事を、どのアングルから見るか?その仕事の先に起こり得る情景を想像できるか?によって、仕事の楽しみ方は違ってきそうです。

第一と第二の男は利己的、第三の男は利他的と見ることもできます。
このあたりにもヒントがありそうな。。


4.最近のエピソード


最近の実話。
いよいよ来週に迫ったトレーラーホテルの開業

ここに至るまで、慢性的資金不足で、デッキづくりから、ペンキ塗りまで、DIYするのに、見ず知らずの人に呼びかけて来てもらいました。

真夏の炎天下にひたすら釘打ち
HafHコミュニティのみなさん、本当にありがとうございました!!

真夏の炎天下にデッキづくりとペンキ塗りは99%楽しい仕事ではありません。しかも無償でとなればなおさら。

でも、楽しそうだと来てくれた神ゲストたちが、楽しそうに釘打ちしている姿を見て、なんだかこちらも楽しさに釣られてよりがんばっちゃった、みたいな楽しさの好循環が実現、あっという間に完了。楽しかった!

その後のBBQ打ち上げが盛り上がったのは言うまでもありません。

その後は、自分たちだけでデッキにペンキ塗り。

その後、内装が出来あがったトレーラーの清掃も、ふさげながらも楽しんで完了。

別にたいした話じゃありませんが、すごくわかりやすい事例だったなと。

そういうことを、実話を混ぜて小中高生に伝えていくことは、かなり大事。

そのためにも、ぼくらが日々の仕事をどう楽しめるか?
つねに現在進行形でグッドエピソードをつくっていきたいものです。

4.楽しみ方のコツ

ひとつの仕事を点でみたら、かなりの確率で楽しくない仕事になります。
自分なりに楽しむための3つのコツはこんな感じ。

①時系列で想像する。

この仕事を何日、何週間、何ヶ月続けたら、こんな面白いこと起こりそうだ、とか仕事の先にある情景を思い浮かべる。

この仕事が終わったら、仲間と打ち上げて、飲んで歌って盛り上がりそうだな、とかいうのもわかりやすい事例。

過去に遡ってここまで3ヶ月も続けてきたんで、このままさらに3ヶ月続けたら他の人には真似できないものがつくれるな、とか。

その日1日ではなく、前後を含めた時系列で想像するのが一つめのコツ。

②線でつなぎ、面で考える。

二つめのコツは、自分がやってる一つの仕事で考えず、他の人がやってる仕事と重ね合わせて考えていくことです。

ぼく一人の仕事だとこの程度の成果しか思いつかないけど、隣でやってる他のメンバーの仕事を重ね合わせたら、結構なものになりそう。

ここにいるみんなの仕事を全部足して行ったら、すごいことになりそうだとか。

まちづくりだったら、自分がやっているこの店がよくなったら、この地域も変わるかもしれないし、そうなったら県や国にも影響出て、この店がよいモデルになれるかもしれない、とか。

③喜んでもらってるシーンを想像する

仕事は、必ず誰かの役に立つもの、と思ってます。
最近は、間接的で見えにくい仕事も多いですが、たどっていけばエンドユーザーがいるはず。

自分がやってる仕事の結果、それを最終的に使ってる人がこんなふうに喜んでいそうだ、とかこんなふうに役立ってれば最高!と思えるか。

3人の石工にも通じる話ですが、誰かの役に立つ、が一番確実な楽しみ方ではないでしょうか。


ということで、なにをいまさらって当たり前のことだったり、青臭かったりすことを書いてきましたが、仕事の楽しみ方で一番必要になってくるのは「想像力」というのがいまのところのぼくなりの結論です。

といって、何かの正解であるはずでもないので、みなさんの「仕事の楽しみ方」「楽しむためのコツ」を聞いてみたいです!

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