6割りってヤバいよね
タイトルはこのニュースから感じた言葉そのままです。
6割って半分以上ってことで、これは私立大学で働く者としてかなり衝撃的なトピックス。
18歳人口の急激な減少が原因と言われています。
2023年のリクルートさんのレポートによると、いまから約10年後には18人口は10万人ほど減少する予定。でもこのリポートの通りとは限らないので、未来はもっと厳しい結果になるかもしれない。
しかしながら、この人口予測は何十年も前から語られていたことだし、大学を含めた高等教育機関にとってこうなることはずいぶん前からわかっていたことともいえる。
それゆえに、定員割れしている学校はある程度はわかっていてこのような状況に落陥っている(もしくは自然の流れに身を任せている)のかもしれないし、あがいて、いろんな施策を試行錯誤しながらも定員割れに陥っている学校もあるだろう。
ここでめっちゃ思うことを書かせてもらうと。
18歳人口を主とした学生募集に注力するのはすこし時代遅れかもしれない。というかこの18歳人口減少は歯止めがきかないし、どんどんどんどん子どもの数は減っていく。
僕が新卒で入ったのは専門学校の職員でしたが、その当時から18歳人口の減少が今後の経営の課題になることはずーっと話されていたことで。結構、社会人の学び直しに注目し、社会人の取り込みに力を入れていたことを思い出している。
あと、コロナ禍の影響で通信制の学校が一般化しつつある現状も見逃せない。
オンラインでいつでもどこでも学べる。これは学校に行きたいけれど、忙しくて通えないという層にダイレクトに訴求できることではないだろうか。
結構日本の大学って学び舎に通うっていうのが当たり前と考えている経営サイドが多いのでは。
いっぽうで通信制の学びを導入し、18歳人口以外に教育サービスを提供できる教育機関が生き残っていくし、おそらく、今後は18歳人口の奪い合いではなく、それ以外の学び直しをいかに訴求できるかが大学が生き残るために必要になってくる考え方であると思うのだ。