有馬記念2023 相手

今年の中山は時計が出やすい。より内が止まらない馬場であるという事は、やはり先行するか、インコースにつけてロスなく回る方が有利である。枠利の事実は実力以上に大事だと思う。

◯タスティエーラ

私は3歳を信じる事にします。今年の3歳2頭はどんな条件でも世代トップのパフォーマンスを発揮しているように、紛れもなく強い。

ソールオリエンスのところで話したが、皐月賞は前半58.5の超ハイペースの中、自身も59.5あたりで通過しているので、重馬場を考えると速いペース。
先行馬で唯一残った事を考えると、同世代では抜けた力を持っているとわかる。
次走のダービーは類を見ない瞬発力勝負の中、ソールオリエンスを凌ぎ切って勝利した事は賞賛しなければならない。何せ2頭とも条件は不向きだったのだ。

菊花賞はダービー以来の長期休養明けだったが、ソールオリエンスと同じ様に、道中は外を回す口
スがありながら、最後は2着に持ってくるあたり
同世代で抜けた能力を持っている。

ドゥレッツァのルメールは京都外回りを熟知した
乗り方だったと話したが、モレイラも当然京都外
回りがそんなに変わった事を知らない鞍上の1人で、改修前の菊花賞の乗り方をしていた。
最後のソールオリエンスとの差は直線で内を突いたところだが、ここは鞍上の差と見ていい。
評価としてはソールオリエンスと同じかそれ以上の能力を持った馬と見ている。

ただ残念なのが外枠を引いてしまった事。これだけが唯一の不安要素。枠が逆ならソールではなく、こちらを本命にしているくらい。有馬記念は枠の有利不利が顕著に出るレース。
相手筆頭だが、鞍上の乗り方一つで着順は大きく変わるだろう。とにかくロスの少ない競馬をお願いしたい。

まあ多少のロスがあっても、3歳ハンデや菊花賞からの短縮ローテ、明け2戦目で蓄積疲労が少ない事を考えれば、当然通用する。

▲ドウデュース

これは完全に見落としていたのだが、当馬はニエル賞、凱旋門賞を経験している。
東京の上がり勝負専門家だったのが、馬質が変わって欧州らしい硬さが出た。そこで楽勝したのが阪神内回り非根幹距離の京都記念。
その後休み明けは東京で、天皇賞秋は先行して垂れ、ジャパンカップは末脚勝負。

中山は2戦しているが、どちらも3歳時である。ハーツクライ産駒の特徴として、腰回りの完成が古馬になってからという傾向があるため、急坂は対応しきれなかった。
ハーツクライ産駒は古馬になると、急坂の非根幹距離のスタミナ競走に対応してくる。
(スワーヴリチャード、シュヴァルグラン、リスグラシュー、ジャスタウェイ)

確かに秋は3戦目で蓄積疲労があるかもしれないが、内枠、鞍上が戻る、古馬になって初の中山は不気味な存在。

完全なるスタミナ馬というより、時計の速い中山は、マイルや東京の上がり勝負にも対応できるハーツ産駒は中山に合う。(ジャスタウェイやリスグラシュー)

欧州的なパワーとキレを備えた状態で、古馬になって中山に向かってくるのはやはりいい。東京で負けてるのが逆にいい。

▲ライラック

非根幹距離に高い適性を持つ当馬だが、目黒記念は珍しくスローの瞬発力勝負、宝塚記念は伸びない内枠を先行して大敗。
休み明けの府中牝馬Sは、大幅馬体増で成長。スローの前残りなので強いわけではないが、馬体が増えたのが好材料。次走のエリ女は内前有利の中、差し込んで4着はさすが非根幹距離マスター。

大雨で外が全く伸びない日経賞で4着、開幕週で圧倒的前残りの紫苑Sで3着など、中山は合っている。2500mという距離に不安はなく、むしろ他馬が苦しい展開で無欲の差し込みに期待したい。

単勝 1
馬単 1-13(オッズと枠の関係)
馬連 1-5
ワイド 1-8

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