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エリザベス女王杯2021 レース回顧
結果
1着 アカイイト(10番人気)無印
2着 ステラリア(7番人気)無印
3着 クラヴェル(9番人気)△
【結果をふまえて】
いやー、これは大荒れですな。ここまで重たいスタミナに寄るとは思いませんでした。ただ4、5着馬までハッキリ結果に現れると納得がいきます。
スタート直後人気馬3頭が前に行きました。3.4.5番手を取り、2頭の逃げ馬を見る形でレースが進みました。この時点でストレスや圧がかなり前にあるので後方の馬は道中楽に乗れていたはずです。上位人気馬には破綻要素もあったので、結果後方有利でした。人気馬は4コーナー手前から加速を始め、早仕掛けで押し切ろうとしましたが、後方の馬にのまれました。
レイパパレが逃げずに馬群の中で走ると揉まれ弱い事、アカイトリノムスメがストレス疲労の反動を受けた事、ウインマリリンが前走内枠集中後の次走で楽→苦、あまり思いたくありませんが少なからず怪我の影響があった事が理由と考えられます。 ←これらが破綻要素
1.2着馬はキズナ産駒で捲っていけるS質を持った体力馬。3.4.5着が量と体力の馬なので体力レースだった事は明白。届かなかった馬の差が闘争心(S質)の強さという事です。今年も京都コースでは無かった分、よりS質自体を評価するべきでした。
キズナ産駒は闘争心と量で押すタイプが多く、G1などのアップ質は得意ではありません。しかしS質(コースだと中山、阪神、福島)やスタミナの活きる条件なら浮上できるわけです。
1着 アカイイト【SL系】
キズナ×シンボリクリスエスらしく体力豊富で捲っていける闘争心もあったので、上位馬破綻で展開がハマりましたね。一応初のGⅠ挑戦と鮮度もあり、広い東京から急坂内回り阪神変わりと得意のレース質へ変わったのも良かったです。揉まれず外からスムーズに競馬できたらここまで強いのかと驚きました。次走についてはわかりませんが、重馬場や非根幹距離、上位先行馬破綻など特殊な条件を好む馬という認識です。
2着 ステラリア【SL系】
キズナ×motivatorで欧州気質のある体力馬で大外から飛んできました。アカイイトと被りますが、3、4、5着馬より上に来れたのは闘争心の差です。初の古馬混合GⅠと鮮度があり、阪神の非根幹距離変わりで自分の得意なレース質に変わった事が好走要因。秋華賞も6着と完全に走ったわけでは無かったですし、斤量も2kg減と相対的に有利でした。
しかし1着とは明らかに力差があったのであまり強い馬とは思いませんでした。古馬になったら非根幹距離のダウン質お化けになってる気がします。
3着 クラヴェル【L(M)系】
やっぱり3着だよね笑。キンカメが入っている分鮮度に頼るし、まとまり感も強い。でもこういう体力活かせる条件の非根幹距離ではしっかり伸びてくるし、重賞の経験もあったからそれが活きるレースになったと思います。足りなかったのはS質で、まとまりに出た分の悪いところが出た。
今後のレースはわかりませんが、日経新春杯とかハンデの非根幹距離重賞なら通用すると思います。鮮度が無くなったら重馬場など完全なる体力勝負レースで浮上してくる感じですかね。
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