24,毎日王冠 人気馬評価+予想
絶対的な逃げ馬はいないものの、マテンロウスカイ、シルトホルン、ホウオウビスケッツ、エルトンバローズらマイルで先行できるメンバーが集まったので、中盤は緩まないマイル戦に近いミドルペース想定。
直線の長い東京コースなので、機動力よりかは、瞬発力を持ったタイプが望ましい。
例年、中距離馬よりもマイラーの好走が目立っており、これは
・開幕週の高速馬場
・マイラーが引っ張るのでレースの質がマイル寄りになる
事から、道中の追走スピードが要求されることがわかる。マイル>中距離実績を中心に考えたい。
▪︎ローシャムパーク L(C)系
ハービンジャー牡馬らしく体力系のL系で、力のいる馬場や非根幹距離を得意としている。
得意パターンは中盤緩むラップの小回りコースを3角から捲って粘りこむパターン。大阪杯やオールカマー、2勝クラスはこれに該当する。3勝クラスで東京1800mを勝利しているが、1000m通過59.1のスローペースで参考にならないし、脚が溜まったにしてはスパッとキレる感じがなかった。
非瞬発力系の欧州型馬力タイプなので、毎日王冠で求められる日本競馬的な瞬発力や直線的なスピードは不足している。
また、1800mへの短縮もやや忙しい印象で、基本的には体力が求められる延長が合う。
馬券内にくるパターンは早仕掛けで捲って直線粘りこむパターンだが、マイルの先行馬が多い中でそれが出来るかと言われたら否。
人気馬では最低評価を与えたい。消し。
余談だが、次走BCターフの予定も計画されているようで、これはリバティアイランドとの使い分け。クラブからセカンドクラス扱いされているように、ここで1番人気を背負えるタイプではない。
▪︎シックスペンス LS系
1000m通過60秒超のドスローしか経験していないので、この馬の本質をいまいち理解できていないが、ディープ系キズナ産駒&弱い相手に圧勝する感じは摩擦に弱かったり、投げ出しやすいL系だと思う。
瞬発力勝負になりやすい東京は合っているものの、引っ張る馬が何頭かいる中で、道中の速い流れの中で脚が溜められるかは経験がないのでわからない。
休み明け、3歳馬で鮮度あって、初の古馬混合戦、ルメール、斤量も若干軽いので絶対消しという訳ではないが、
・速い流れの経験がない(時計を持っていない)
・戦ってきたメンバーのレベルが低い
・得意な超スローペースのダービーで結果を出せなかった
1番人気は正直人気しすぎと思ってしまう。力が未知な中で1番人気だと抑え評価までにしたい。
▪︎ヨーホーレイク LS(M)系
ディープ×フレンチデピュティでLS系まとまり補完。ディープ産駒なので、基本的には揉まれずスムーズな競馬を好むので、広い東京コースは合う。
休み明けに関しても量系ディープなので鉄砲が効く。年齢は6歳ながら、屈腱炎の影響で10戦と生涯鮮度の高いディープ産駒。
今回は、デビュー以来の1800mへの短縮がカギになるが、基本は淡々と自分のペースで脚を溜めたいタイプなので、道中で溜めが効かない短縮は本質的には合わないと思う。
しかし、今年はG1馬不在でメンバーレベルが低く、基礎能力だけで補える(実質ダウン扱い)可能性がある点。ディープ×フレンチデピュティの米国スピード血統は、開幕週の綺麗な馬場のスピード勝負に強い点から、短縮が合わないから消しとはならない。仮に人気落ちなら、むしろ走りやすいと考え、抑え評価は与えたい。
▪︎エルトンバローズ S(C)系
ディープブリランテ×ブライアンズタイムでS主導の馬力、パワータイプ。瞬発力勝負には向かないので、東京だと何かに捕まってしまう印象。
今年は道悪の中山記念や香港、安田記念、59kgを背負ってハイペースを前受けした中京記念など厳しい条件で走ってきた中で、今回はフラットな東京1800m。
毎日王冠はリピーターの好走率が高く、サリオスやジャスティンカフェ、ダイワキャグニー、ダノンキングリー、アエロリットなど東京1800mを複数回勝利、好走した経験があった。
本馬の重賞2勝は共に1800mと距離適性が高く、再度好走してもおかしくない。ただスタートしてすぐ外に振られてしまう大外枠は若干マイナス。抑え評価は必要な1頭。
▪︎ダノンエアズロック SL系
モーリス×豪州のファストネットロックで前向きさの強いスピードタイプ。広い東京コースで道中脚を溜めて、伸び伸びと末脚を伸ばす競馬を得意とする。
勝利した3勝は全て東京コースと適性は高いが、全てのレースが前後半でラップ差が1秒以上もある緩い流れで勝利しており、淡々と流れるマイル戦の流れをうまく乗りこなせるかは鍵になる。
単に血統だけで見ればモーリスなので、短縮の時点で回収率は高くなるし、兄弟はマイル中心に活躍していたので、ダービーは距離が長いで片付けて良さそう。
血統面や気性を考えたら、短縮の速い流れは合いそうなのと、斤量有利で55kgの3歳馬であることを考慮すると買い要素は多い。
2歳時から将来を有望視されていたように秘めた能力は高そうなので、鮫島は怖いですが、ここは期待してもいいと思います。
▪︎ホウオウビスケッツ LS系
基本的には楽な流れを前受けして粘りこむタイプで、体力が求められすぎる2000mは長い印象。
函館で連勝しているが、共に先行馬に有利なコース、流れ+高速馬場で展開は相当向いた。
一応陣営は天皇賞秋を視野に入れてるので、賞金加算狙い+内枠の後押しもあり、逃げか番手の積極的な競馬をしてくると思う。
そうなると、同型が何頭かいるので、高速馬場とはいえ先行馬にとって厳しい展開になると思う。
東京新聞杯で3着があるが、器用なので小回りの方が適性は高く、二の足がある先行馬ではないので、案外簡単に投げ出すのではないかと思っている。
好枠、連勝中の勢い、距離短縮と買い材料はあるものの、この人気だと狙いづらい。決め手ある馬にやられる想定。
以上を踏まえた人気馬の最上位評価は
ダノンエアズロック
にしたいと思います。
展開予想
1.2.6 - 10.11.7.14.3.12 - 8.13.9.5.4
ヤマニンサルバムかホウオウビスケッツが引っ張り、外からシルトホルン、マテンロウスカイが追走してくる展開。典さんが外から圧をかけてくるパターンもあるので、前半3Fまでは先行争いがある。
600m過ぎて隊列が決まると、マイラー同士で淡々と流れるため、中盤の緩みは少なく1000m通過57.6〜58.1あたりになる想定。
3〜4角で後ろからローシャムパーク、ヨーホーレイク、オフトレイルが動き出すもやや縦長で直線へ。
先頭はヤマニンサルバムとホウオウビスケッツが並んで引っ張るが番手のシルトホルン、マテンロウスカイらは二の足があるタイプではないので、前が垂れて交わすが、外から好位につけていたダノンエアズロック、エルトンバローズ、シックスペンスらが伸びてくる。
後ろから上がりを使ってヨーホーレイクが来るも、差し届かずダノンエアズロックが1着でゴール!という想定。
◎ダノンエアズロック
◯ヨーホーレイク
▲シックスペンス
△エルトンバローズ
やはり3歳で斤量55kgは有利。一夏越して成長していると思いますし、ダービーからの短縮で東京コースなら巻き返しに期待します。