天皇賞春2024 人気馬考察
近年の長距離戦はダラダラ走らせて、最後の瞬発力、上がり勝負のパターンが増えたせいで、休み明けダウン、ドスローで前哨戦圧勝みたいな馬でも勝ててしまうL系至上主義のレース。今年はどうなるでしょう。
▪︎ドゥレッツァ CS
精神構造のしっかりした牝馬ドゥラ産っぽいCS系。金鯱賞は休み明けダウン、2000mへの一気短縮、59kgとC主導の本馬にとって適性がズレたレース。プログノーシスには圧勝されたが、L質のレースが得意な量系ディープなので、着差に関しては気にする必要がない。
今回はG1への格上げ戦、叩き2戦目でしっかり上げてくるイメージ。前への位置取りと、できれば内目の枠引ければまず外さない1頭で、1番人気だとしても素直に評価すべき1頭。唯一の不安といえば関西圏の戸崎。
▪︎テーオーロイヤル LS
父リオンディーズの闘争心とパワー、母父マンカフェの豊富な体力が武器のLS系。かつては、3000m級を無尽蔵のスタミナで先行押し切りの競馬をしていたが、怪我明けは意外と上がりを使えるようになっていて、ここにきて成長?を感じる。
ダイヤモンドSは58.5kg背負って完勝しているし、阪神大賞典も3番手から直線他馬をちぎって圧勝と勢いがある。22年の連勝で勢いある状態と似ている。当然、蓄積疲労や蓄積疲労や蓄積疲労は心配される。
G1で上げてくることはないが、現状維持でも十分脅威の存在かなとは思う。
▪︎タスティエーラ CS
父サトノクラウン、母父マンカフェで字面的にはゴリゴリの体力ステイヤーでも良さそうだが、現状は摩擦の強い中距離で、CSを活かす馬という印象。
菊花賞はドゥレッツァに完敗だったし、大阪杯で競馬辞めちゃった感じみると、ここで勝ち切るような競馬は期待できない。宝塚記念直行が正解だったと思う。ここで走って宝塚行っても疲労抱えるだろうし、負けても巻き返すほどの量はないタイプなので。鞍上のモレイラが怖いだけ。
▪︎ブローザホーン LC
父エピファネイア譲りの体力主導で、小型馬らしい精神力も兼ね備えたタイプ。交互のリズムを刻んでおり、前走の人気凡走はその影響。重馬場を無理に勝ち切っても小型馬ですし、蓄積疲労が嫌だったので負けてよし。今回は初G1挑戦と鮮度ある状態、急坂小回り阪神から平坦大箱京都変わり。小柄な分、絶対京都の方が良いと思います。転厩2戦目で馬も環境に慣れた頃かな。多分本命打ちます。
▪︎サリエラ LorSL
量系ディープらしくスローペースの瞬発力勝負、軽い質のレースが得意。基本はアップ質に合ってないと思う。
天皇賞自体、近年はジャスティンパレスやフィエールマンのようにディープ直仔が猛威を振るっているように、スローペースで流れて最後の上がり勝負になりやすいので、そういう意味では合っているのかもしれない。
ただそれだと、休み明けダウン、スローペース、揉まれずスムーズな完全L質のダイヤモンドSの負けの説明がつかないので、セカンドクラスの位置付けが正しいと思う。勝ち負けに参加できる馬じゃない。
ブローザホーン
ドゥレッツァ
テーオーロイヤル
サリエラ
タスティエーラ
の序列。ブローザホーンに期待します。
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