震源球と発震機構解

震源球（しんげんきゅう）とは、地震が発生した場所にある球状の領域を指します。この領域は、地震発生時に地盤が破壊されたり、ずれたりする場所であり、地震のエネルギーが放出された場所と考えられています。震源球は、地震発生時に観測された地震波の性質から推定され、地震の規模やエネルギーの推定に利用されます。

発震機構解（はっしんきこうかい）とは、地震が発生した際に、地震波の性質からその地震の発生機構を解析し、地震が発生した際の断層の動きや変形などを解明する方法です。発震機構解を行うことで、地震の原因となる地盤の変形や断層の構造を把握することができ、地震の発生メカニズムの理解や地震予知の研究に役立てることができます。

発震機構解では、地震波の性質から断層の動きや変形を解析するため、地震発生後に地震波の観測データを集め、解析を行います。解析によって得られた結果をもとに、地震の規模やエネルギー、発生した断層の構造などを推定することができます。発震機構解は、地震予知や地震被害の軽減に向けた研究の中心的なテーマの一つとなっており、地震学の重要な分野の一つとなっています。