見出し画像

小倉競馬と私-北九州記念・ヨカヨカ-

皆様、初めまして。
ケイバブック・栗東カメラマンの寺田と申します。
普段は主に栗東トレセン、関西方面の競馬場での撮影業務をしています。2020年10月に中途採用で入社して、もうすぐ丸3年になろうかというところ。

先日、ケイバブックの若手社員を中心に始まった、note。
競馬や馬、そこに関わる人々のこと。さらにケイバブックのことを写真と文章を通してお伝えできればと考えています。
どうかお付き合い頂ければ幸いです。

さて、先週から始まった2023年夏の小倉開催。
今の会社に入るまでは、プライベートも含めて数回しか訪れたことがなかった九州方面。小倉競馬場も2018年に一度しか行ったことがありませんでした。(しかも、その1回は大雪で開催中止。門司港フェリーを降りて小倉駅からモノレールに乗るところで気付く。。。)

開催中止になったその日、多くの積雪があった小倉競馬場。
ご家族で雪遊びをする姿が、ちらほら見られました。
私は馬券を買って他場の競馬をエンジョイ。


それが今では、ありがたいことに仕事として開催中のほとんどを行かせて頂いています。
今まで縁がなかった九州地方がだいぶ身近に感じるようになっています。

そんな小倉競馬で、特に印象に残っているのが2021年の北九州記念。
レースを制したのは地元九州・熊本産馬のヨカヨカ。熊本産馬のJRA重賞制覇は史上初。ゴール前では競馬場が大歓声に包まれました。この頃はコロナウイルス対策で報道陣に対する規制も厳しく、人数制限もあったため、転職して以降はGI開催の競馬場へは行けず終いの状態。その中での、久しぶりに体全体で感じた観客席からの大歓声に「まるでGIみたい!...」と感じたことをよく覚えています。

先頭でゴールへと駆け抜けるヨカヨカ
[2021年8月22日 小倉競馬場]
勝ち戻るヨカヨカと幸英明 騎手

その時の私の撮影ポジションは観客席の後ろ側。ゴール前の直線を俯瞰的に撮影する配置です。ゴール後に沸き立つ観客席の中から、目に飛び込んできたのは、まるでアイドルグループを応援するかのように「がんばれ!ヨカヨカ」と書いたうちわを振っているお二方の後ろ姿。
思わず、レンズを向けてシャッターを切る。
その写真はヨカヨカを管理していた谷調教師のインタビュー記事で後日使用されることに。

数日後、会社に1通の手紙が届く。差出人はなんと、ヨカヨカの応援うちわを振っていた方。
封の中には丁寧な直筆の字で綴られている、御礼のお言葉。
こういう仕事をしていると、直接に読者の方からリアクションをもらうことは少ないのかなと思っていたところ。
入社して1年も経たない当時の自分にとって、大変励みになりました。

昨年、そして今年。この時期になるとこの出来事を思い出し、仕事にまい進していこうと、気が引き締められる思いです。                            
                        (文・写真 寺田康介)

#競馬 #北九州記念 #ヨカヨカ #ケイバブック

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?