2023 ニュージーランドトロフィー傾向・分析
1.コース形態
ニュージーランドトロフィー(以下NZT)では中山1600mを使用する。おにぎり状で特殊な形状。1コーナー途中のポケットからのスタート。スタート直後から3角途中まで下り坂が続くので勢いが付きやすい。さらに初角までの距離は約240mとかなり短く、2コーナーはタイトな形状というのも拍車をかそう。2コーナー手前くらいから最後の直線まではずっとカーブになっているため、枠の影響が出やすいか。最後の直線は310mと短く、残り180m地点から70m地点にかけて2.2mの急坂がある。
中山1600mはクワドラントで分類するとOHタイプに該当する。前半に勢いづきやすいこと、全体的にカーブになっている特殊な形状、直線が短く急坂あり。といったコース形態から、全体時計がかかりやすくタフで、ハンドリング性能も求められるコースとなっている。
コース形態で見ると、Hペースになることが必至のコースのように思えるが、過去10年のラップ傾向を見ると意外とHペースレースは少ない。ラップギアによるレース判定も平坦戦が基本で4割が瞬発戦となっている。稍重時を除くと、前3Fで35秒代、前半2Fで23秒後半になるようなレースだとギアチェンジ性能が必要になるようで、テンのペース予想が好走する脚質に直結しそう。先行したい馬の頭数は要チェック。
1.データ傾向・分析
人気サイドの勝ち負けが多いが、3着はそれなりに荒れることが多い印象。
好走数で見ると、前目の馬も後ろ目の馬もそれほど変わらないように見えるが、RPCIの分布で比較すると以下の通り。
当たり前といったら当たり前なのだが、Sペース時は前方脚質が好走していて、Mペース以上のペースの時は後方脚質が好走傾向にある。しかも過去10年で見ると、それぞれのペース発生頻度はほぼイーブンか、ややSペースが多いかな?といった程度。予想するペースによって狙いの脚質が真逆になるため、ペース予想はいつもよりも入念にしたい。確かに言えそうなのは、いずれのペースの場合も後ろ過ぎると届かないようなので10番手以内が一応のボーダーか。
全体の馬番別成績で見ると、意外と内枠有利傾向はくっきりと出ない。
しかし、6番人気以下の人気薄では8番以内の馬から好走していることと、前方脚質だと内枠優勢、後方脚質だとやや外枠優勢ながらも内枠からも好走していることから、内枠有利か。穴馬の狙いは内枠からが良さそう。
まとめ
・テンのペース予想が非常に大事
・Hペース読みなら後方脚質。Sペース読みなら前方脚質から。
・内枠有利だが、後方脚質ならそれほど意識しなくても可
・穴は内枠から
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