2023 皐月賞 傾向・分析
1.コース形態
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皐月賞は中山2000m(内回り)を使用する。ゴール前の急坂を2回登るコース形態と、中山開催最終週ということを考慮するとなかなかにタフなレースと言えそう。初角までの距離は約400mとやや長め。一回目の急坂を登った後も1コーナー終り頃まで上り坂は続き、トータルの高さで行くと約5m。そこから向こう正面にかけては下り坂で向こう正面は平坦になっている。ここで息を入れやすいか。4コーナー半ばからは下り坂になっており、勢いづきながらラストの直線へ進入。直線の長さは310mと短く、ゴール手前180mから70mにかけては2.2mの急坂がある。
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中山2000mはクワドラント適性だとOHタイプに該当する。高低差がかなりある小回りコースということで、全体時計も上りもかかりやすい。
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上記の表にも早速入ってますが、ラップ傾向の区別を新しく取り入れてみました。後日まとめようかとおもいますが、さわりだけ・・・
個人的に発生しやすいであろうタイミングをメモ程度に記載していますが、出走馬とコースにもよるのであまり気にしないでください。
スローペース時に発生するラップ
ヨーイドン型:12.3-12.5-11.3-11.0-11.5など道中が緩み、ラスト3Fでの瞬発 力勝負になる瞬発型加速ラップ。直線が長いコースなどで発生しやすい。
右肩上がり型:12.2-12.0-11.7-11.3-11.6などラスト5F辺りから徐々に加速していく持続型加速ラップ。直線が短いコースで、道中がやや締まった流れの時に発生しやすい。
ロングスパート型:12.6-11.9-11.6-11.3-12.0などラスト5F辺りを境にペースが一段速くなる持続型加速ラップ。右肩上がり型との違いはギアチェンジがあるかどうか。道中がやや緩んだ直線が短いコースで発生しやすい。
ハイペース時に発生するラップ
直線前息入れ型:12.1-12.4-12.6-11.7-12.1など直線手前で一旦ペースが落ち着き、直線に入って瞬発力勝負になる瞬発型加速ラップ。道中が緩んだ時に発生しやすい。
一本調子型:12.1-12.0-11.9-12.0-12.4など後半のラップ上げ下げが小さい持続型失速ラップ。道中が締まった流れの時に発生しやすい。
ミドルペースの時に発生するラップ
緩急型:スタートから2Fまでのラップを除いた全体で、一番速いラップと一番遅いラップの差が1秒以上のもの。瞬発型加速ラップになることが多い。
一定型:スタートから2Fまでのラップを除いた全体で、一番速いラップと一番遅いラップの差が1秒以下のもの。持続型失速ラップになることが多い。
皐月賞は基本的には持続型ラップの持久力が問われる勝負になりやすいレースと言える。過去10年中2回瞬発力勝負になったレースがあるが、これらの年は、前走逃げた馬がいなかったり、先行したい馬が少なかったりであった。この時期の3歳はまだ脚質が固まってはいないが、レース傾向のヒントとしてチェックしたい。
2.傾向・分析
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一応人気所で勝ち負けしてそうだが、あまり信用度は高くなさそう。
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タフな作りの小回りコースということで、逃げ、追い込みの極端な脚質は好走率が低い。逃げ馬はスタミナが持ちづらく、追い込み馬は物理的に届きにくいという事だろうか。
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稍重開催が3回あるので傾向を掴みずらい。基本的なセオリーの、Sペースでは前有利・Hペースでは後ろ有利というのは概ね通用しそう。例外になりそうなのはSペース時にロングスパート戦となった時で、早めにレースが動くことにより先行馬がポジションの有利を活かせなくなったことで、後ろ有利になっている。似たようなラップ傾向の右肩上がり型では先行馬が有利なのは、ロングスパート戦と違い、ギアチェンジに必要な瞬発力が必要とされない影響だと思われる。
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初角までの距離がそれなりにあるからか、最終週開催で内ラチのトラックバイアスを活かしにくいからか、いろんな角度で見ても枠順による傾向はこれといって無い。外枠だからと嫌う必要は無いのでフラットに考えよう。
まとめ
・逃げ、後方の極端な脚質の馬は難しそう
・基本的には持続力勝負。Hペース先行して好走した馬なんかはチェック
・馬番による傾向はフラット