菊花賞(G1) [重賞最終見解]
2024年10月20日(日)
京都11R 菊花賞
京都開催時の近3年の菊花賞は、複勝圏内に好走した9頭全馬が、前走芝2200m以上の距離&2勝クラス以上で1着or芝2200m以上の重賞で3着以内馬。
また、上記期間で4人気以下から複勝圏内に好走した4頭は全馬が、父か母父がキングマンボ系、ロベルト系、グレイソヴリン系、サドラーズウェルズ系等々の欧州血統馬という共通項も。
近走好調馬の中でも、血統的には重厚なキャラクターが最も走りやすい3歳馬限定のG1競走。
ピースワンデュックは、2勝クラスの阿賀野川特別(新潟芝2200m)1着からのローテーション。
2017年13人気3着ポポカテペトル、2018年7人気3着ユーキャンスマイル、昨年9人気4着リビアングラスも、前走阿賀野川特別1着からのローテーション。
またその前走で、上がり最速の末脚を計測していることも強調材料。
京都開催の直近3年の菊花賞は、複勝圏内に好走した9頭中8頭が、前走の上がり順位が3番手以内馬という傾向も。
長距離G1だけに末脚の裏付けも必須。
血統構成は、グレーターロンドン×ジャングルポケット。
父は、近年の菊花賞でも相性抜群のディープインパクト系種牡馬。
同じく京都開催だった2020年の菊花賞は、父か母父ディープインパクトの血統馬が複勝圏内を独占。
2019年もディープインパクト産駒のワンツー決着。
母父ジャングルポケットは、菊花賞馬も輩出したスタミナ型の欧州型グレイソヴリン系種牡馬。
京都開催の直近3年の菊花賞は、単勝4番人気以下から複勝圏内に好走した4頭全馬が、父か母父がキングマンボ系、ロベルト系、グレイソヴリン系、サドラーズウェルズ系等々の欧州血統馬というデータも。
父がディープインパクト系で、母父がグレイソヴリン系の構成馬という意味では、2020年5人気3着サトノフラッグにも近いキャラクター。
また、母方は重厚な愛国牝系。
一族のMolesnesは、仏国競馬の長距離最強古馬決定戦に位置付けられるカドラン賞(芝4000m・G1)の勝ち馬。
世界屈指のスタミナ牝系に、ディープインパクトのスピードを掛け合わせた菊花賞向きの典型と言えるタイプで、今回は2走前のような積極果敢な競馬で秘めるスタミナ能力の全開放にも期待したい1頭。
ヘデントールは、前走の日本海S(新潟芝2200m・3勝クラス)が、上がり順位2番手の末脚で後続を3馬身半以上突き放す圧勝劇を披露。
父ルーラーシップ(キングカメハメハ系)、母父ステイゴールドは、何れも菊花賞馬を輩出したスタミナ型&欧州指向の強いトップサイアー。
母コルコバードは、日本の牝馬としては珍しく、自身の現役時代の勝ち鞍5勝中4勝が芝2200m以上というステイヤータイプ。
昨年の勝ち馬ドゥレッツァは、日本海S1着からのローテで、父がキングカメハメハ系ドゥラメンテ、母モアザンセイクリッドは芝2400mG1レースの勝ち馬。
ドゥレッツァ同等のパフォーマンスがあっても不思議ではない1頭と見立てます。
アドマイヤテラは、前走の茶臼山高原特別(中京芝2200m・2勝クラス)が、上がり最速の末脚で1着。
父がキングカメハメハ系レイデオロ、母父が長距離G1の鬼ハーツクライ、加えて母方はディープインパクトの系統にあたるウインドインハーヘアの牝系という良血馬。
母アドマイヤミヤビは、2017年のオークス(東京芝2400m・G1)3着馬。
近年の菊花賞で問われやすいスタミナの量もメンバー屈指の存在で、春の実績馬をまとめて逆転する可能性も。
シュバルツクーゲルは、今世代大ブレイクのディープインパクト系キズナ産駒で、母ソベラニアが独オークス(G1)2着馬。
昨年の勝ち馬ドゥレッツァは、ニュージーランドオークス(G1)の勝ち馬。
2020年5人気3着サトノフラッグは、アルゼンチンオークス(G1)の勝ち馬。
スタミナ指向が強まった印象も強い近年の京都開催時の菊花賞は、母が自国のオークスで好走実績を持つ馬の活躍も顕著。
数少ない3勝クラスの勝利実績馬であることも含めて、人気以上の激走に期待したい1頭。
その他、人気どころで順当に走りそうなのは、アーバンシック、コスモキュランダ。どちらも母方は一定のスタミナ量を完備。
ダノンデサイルは、母トップデサイルが、米国2歳G1レースのBCジュヴェナイルフィリーズSの2着馬。
仕上がりの早さとスピードを強化する米国牝系の典型で、近年の菊花賞で問われる能力の方向性とは異なるキャラクター。
メイショウタバルも、母方は米国のスピード血統。
スローの単騎逃げなどで、スタミナを問われない競馬が理想でしょうか。
推奨馬
ピースワンデュック
ヘデントール
アドマイヤテラ