チャンピオンズC(G1) [重賞最終見解]
2023年12月03日(日)
中京11R チャンピオンズC
過去5年のチャンピオンズCは、前走地方交流重賞出走馬が4勝。
特に、前走が地方交流重賞で負けていた馬は直近4年連続で連対。2021年は該当馬が複勝圏内を独占するなど特注ローテ。
JRAダートとの比較で言えば、タフで時計を要する地方の砂で負けていた馬が巻き返す、といった構図が極めて顕著に垣間見えるレース。
またこの傾向に伴い、芝指向のスピードを兼ね備えた血統馬も有利。
中でも、父か母父にキングカメハメハの血を持つ馬は直近3年連続で連対。昨年は当該血統馬が複勝圏内を独占するなど近年の特注系。
メイショウハリオは、前走JBCクラシック(大井2000・G1)4着からの特注ローテ。
過去5年のチャンピオンズCは、前走地方交流重賞出走馬が4勝。
2020年は、前走交流重賞で負けていた馬が上位独占で3連単の配当金が20万円超の波乱決着に。
血統構成は、パイロ×マンハッタンカフェ。
一昨年の勝ち馬で今年も出走を予定するテーオーケインズは、本馬と同系統のエーピーインディ系シニスターミニスター産駒で、母の父がマンハッタンカフェ。
そのテーオーケインズは、前走JBCクラシック4着からの臨戦で2021年の当レースを制覇。
昨年もエアグルーヴ牝系のジュンライトボルトが勝ち切ったように、母方がテーオーロイヤルやメイショウカドマツ等々、芝中長距離重賞の好走馬を多数輩出する牝系であることも、今回の競馬へ向けては強調材料。
前走内容に加えて、4走前のフェブラリーS(東京ダ1600m・G1)では致命的な大出遅れから直線一気の末脚で僅差3着に好走したように、直線の長いJRAの左回りコースはベスト条件の可能性さえ秘める1頭。
ハギノアレグリアスは、前走のシリウスS(阪神ダ2000m・G3)が上がり最速の末脚で1着。
近年の当レースは前走JRA組であれば、みやこSかシリウスSで3着以内or上がり順位3番手以内馬の期待値が高い傾向も。
過去5年の当レースは、当日単勝4人気以下で複勝圏内に好走した6頭中3頭は当該ローテ馬。
父キズナは、芝指向のスピードに長けたディープインパクト系種牡馬。
昨年4人気3着ハピは、キズナ産駒で2走前のシリウスSで上がり最速の末脚を使っていた馬。
芝指向のスピードが活きるレースだけに、母方が日本ダービー馬タニノギムレットを輩出したタニノクリスタルの牝系であることも強調材料。
また本馬は、2走前の帝王賞(大井2000m・G1)では4着に敗戦。
中京ダート戦では連対率100%と、これまでの戦歴を踏まえれば、地方よりも中央の軽い砂、かつ左回りコースを好む典型のタイプ。
グロリアムンディは、近年の当レースで特注系のキングカメハメハ産駒。
昨年も、父か母父キングカメハメハの血統馬が複勝圏内を独占。
単勝2番人気に支持されながらも12着と大敗を喫した昨年のチャンピオンズCは、約半年ぶりの実績で行きっぷりも一息。勝負どころでは前が壁になるなどの不利も被った参考外レース。
順調にダート戦を使われてきた今年の臨戦過程を踏まえれば、一変があっても不思議ではない1頭。
推奨馬
メイショウハリオ
ハギノアレグリアス
グロリアムンディ