デインヒルを制するものはダービー卿CTを制す。
とりあえず尺つなぎ
ちょいちょいカッコつけたタイトルにしてみました。
なかなかイカしたタイトルじゃないですか?
角度が、なかなかの斜め上じゃないです?
あ、すみません、心の声ダダ漏れでした。
しかも、よーく見ると別に大したことないタイトルでした。
むしろコアなファン層向けで大衆には刺さらないであろうタイトルだな。。
本題へ
さて、尺つなぎはここまでにして、本題いきます。
今週末の土曜日に行われるダービー卿チャレンジトロフィーです。
ダービー卿CTです。
もうタイピングめんどいんで、以降はCTと言います。
このレースは、もうコア競馬ファンの方なら知っているでしょう。
そうです、デインヒルです。
過去5年のCTの連対馬10頭中8頭は、父か母父がダンチヒ系。
しかもそのダンチヒ系の血を持つ8頭全馬が、デインヒル系という共通項。
血統あんまりっていう方に説明すると、デインヒルのお父さんがダンチヒで、そのダンチヒっていうのは、世界的な名血で、デインヒル以外にも多数の系統が派生してます。
なので、デインヒル系が走りまくるCTは、ちょっとした異常なレースです。
ロータスランド(2着)を本命視した先週の高松宮記念の記事でも書きましたが、日本の芝重賞はサンデーサイレンス天国が基本。
そもそも、ノーザンダンサー系(ダンチヒの系統)がここまで活躍するレースは超少数派です。
しかも、そのノーザンダンサー系の中でも、ダンチヒ系、さらに、そのダンチヒ系の中でもデインヒルだけが走りまくるつーのは、もう現代日本競馬界では、希少価値MAXです。
CTのデインヒル、まじですごいんです。
デインヒル持ちの過去の好走馬
とりあえず、過去の好走馬を振り返ってみます。
昨年3人気1着テルツェットの母父は、デインヒル系Danehill Dancer。
同年4人気2着カテドラルの母父は、デインヒル系Rock of Gibraltar。
2019年2人気1着フィアーノロマーノは、父がデインヒル系Fastnet Rock。
同年3人気2着プリモシーンの母父は、デインヒル系Fastnet Rock。
この年は、父か母父Fastnet Rockのワンツー決着。
2018年4人気1着ヒーズインラブは、デインヒル系ハービンジャーの産駒。
同年6人気2着キャンベルジュニアは、前述した母父Rock of Gibraltar。
2017年も、母父Rock of Gibraltarの該当馬が1着2着。
CTのデインヒル、ものすごくないっすか。
デインヒルについて軽く考察
ここで大事なのは、じゃあデインヒルって何者なの?
ここを考えることっすよね。
この本質を理解しないと、CTの攻略には繋がりません。
デインヒルが走るCT⇒じゃあデインヒルて何者⇒そっかじゃあデインヒルぽいこいつを狙えばいいんやー
この流れ、大事です。
デインヒルは、米国生産の欧州調教馬。
G1レースの勝利はスプリントC(芝6F)の1戦のみ。
自身の勝ち鞍4勝は全て7F(約1400m)以下の距離。
端的に言えば、欧州型スプリンターです。
種牡馬としても世界的な活躍をしましたが、日本での実績馬もスピード指向の強い馬が目立ちました。
最も有名なデインヒル産駒は、ファインモーションでしょうか。
この馬は、無敗で秋華賞、エリザベス女王杯を制覇。
当時の秋華賞の走破時計1分58秒1は、レースレコードタイの数字。
デインヒル産駒のゼネラリストは、かつての馬場を踏まえれば破格と言える、京都芝2000mを1分57秒5という日本レコードで駆け抜けた1頭。
2001年の安田記念で単勝120.5倍の15番人気ながらも持ち前のスピードで馬連12万馬券を演出したブレイクタイムもデインヒル産駒。
と、まぁこんなかんじで、デインヒルはスピード指向、持続力指向が強い特徴を持ちます。
なので、近年のCTは、そのスピード指向、持続力指向が強いレースであることが判明しました。
今年もいます。デインヒル持ち。
ここまでデインヒルの特性を解明したので、本来はデインヒルと同じ方向性の特徴を持つ別の系統の馬をピックアップするほうが割とオシャレかと思いますが、今年は都合よくデインヒル持ちがけっこう出てくるので、素直にその馬たちを評価します。
今年の出走予定馬の中で、父か母父デインヒル系の該当馬は、カテドラル、グラティアス、ミッキーブリランテ、ワーケアの4頭。
カテドラルは先に述べたように昨年の2着馬。
ミッキーブリランテも、すでに中山芝1600m戦に十分な適性を示している馬。
もちろん適性の高さに疑いようはないですが、なんていうか、まだ見せてない能力を今回初めて開放させる、てきな意味で言えば、個人的に期待したいのはグラティアス、ワーケアの2頭でしょうか。
グラティアスは、父がハーツクライ。母父がデインヒル系Lizard Island。
Lizard Islandは、現役時代の唯一の勝ち星が芝6F(1200m)のG2競走。
母方は世界最高峰のスピード大国と言われるアルゼンチン牝系。
半姉に先週の高松宮記念に出走した快速型レシステンシア。
また、本馬の母父Lizard Islandの父はDanehill Dancer。
昨年の勝ち馬テルツェットの母父もDanehill Dancer。
ハーツクライ産駒で、母父デインヒル系という意味では、昨年2着カテドラルにも類似性の高いキャラクター。
1600m戦は前走の東風S(5着)が初出走。
1600m2戦目で前走以上に流れに乗りやすいであろう臨戦も明らかな強調材料。
CTで能力を全開放させる可能性も高いのでは?
なんて思ったりもします。
ワーケアもハーツクライ産駒で、母父がデインヒル系Oratorio。
Oratorioは現役時代に1400mG1を勝利。デインヒルに似たタイプの快速系。
約8ヶ月の休養明け初戦となった前走の東風S(中山芝1600m)は、8着とはいえ勝ち馬との着差も僅かにコンマ4秒。
少なくとも、大惨敗が続いた近走との比較では進境が垣間見えた内容でしたし、これはもちろんデインヒル効果だし、ハーツクライは本来、叩いて上昇する欧州指向(トニービン指向)の強い種馬。
みたいなことを考えると、休養明け2戦目の今回は大復活の大激走の大波乱演出、なんてシーンがあるかもしれません。
※ダービー卿チャレンジトロフィーの展望記事は水曜日に掲載予定です
あっ、ていうか、途中から若干熱くなって1つもお笑いができませんでした。ごめんなさい。
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