阪神ジュベナイルF(G1) [重賞最終見解]
2024年12月08日(日)
京都11R 阪神ジュベナイルF
過去5年の阪神ジュベナイルFは、前走芝1600m重賞で連対orファンタジーS1着馬が全勝。
また、父か母父に欧州型の種牡馬を持つ血統馬も、過去5年で全勝。
今年は阪神外回りコースから京都外回りコースへの舞台替わりこそあるものの、双方のレイアウト等も含めて、近走重賞好走馬、また中距離指向の強いタイプが走りやすい方向性自体に大きな差異は無い可能性も高いでしょうか。
アルマヴェローチェは、前走の札幌2歳S(札幌芝1800m・G3)が上がり最速の末脚で2着。
一昨年10人気3着と高配当馬券を演出したドゥアイズも、前走の札幌2歳Sで上がり順位3番手以内の末脚を使って2着に好走していた馬。
父が欧州型ダンチヒ系のハービンジャー。母父は日本の主流系統でサンデー系のトップサイアー、ダイワメジャー。
父と母父が、欧州型ダンチヒ系種牡馬とダイワメジャーで構成される血統馬も、近年の阪神ジュベナイルFにおける特注系。
昨年の勝ち馬アスコリピチェーノ、2019年の勝ち馬レシステンシアは、何れもダイワメジャー産駒で、母の父が欧州型ダンチヒ系の血統構成馬。
近親には、2016年の朝日杯フューチュリティS2着馬モンドキャンノ。
いわゆる一族の成長曲線という意味においても、2歳重賞だからこそ触手が伸びる1頭。
コートアリシアンは、前述の通り例年の当レースで期待値の高い前走マイル重賞で連対実績馬。
サートゥルナーリア×ハーツクライの重厚な血統構成馬で、父は近年の当レースで特注系のキングカメハメハ系種牡馬。
近2年の阪神ジュベナイルFで、当日単勝5人気以下から複勝圏内に好走した3頭は、全馬が父か母父キングカメハメハ系血統馬というデータも。
2022年は、当該血統馬が複勝圏内を独占して3連単の配当金も17万円超の大波乱決着に。
近親にはストロングリターン、レッドオーヴァル等々、マイルG1レースの連対実績馬も多数いるコートアウトの一族で、マイルG1レースにおける血統スケールという意味においても評価できるキャラクター。
ブラウンラチェットは、例年期待値の高い前走アルテミスS(東京芝1600m・G3)1着馬&ノーザンファームの生産馬。
過去5年の阪神ジュベナイルFは、前走アルテミスS連対馬が3勝、ノーザンファーム生産馬が4勝。
半兄に、今年のケンタッキーダービーで3着、BCクラシックで3着と、世界を股にかけて活躍するフォーエバーヤング。
今年の出走馬の中では、競走馬としてのスケールが一枚上の可能性も。
一発の可能性があるとすればビップデイジー。
これまで2戦は、何れも上がり最速の末脚をマークして連勝。
前述の通り、方向性としてはスタミナ指向の強いレースだけに、芝1800mで勝利実績を持つことも強調材料。
サトノダイヤモンド×キングカメハメハの血統構成で、前走上がり最速実績馬という意味では、一昨年12人気2着と激走したシンリョクカと全く同じキャラクター。
クリソライト、マリアライト、リアファル、ダンビュライト等々、G1レベルの活躍馬が多数いるキャサリーンパーの名牝系であることも含めて波乱演出に一考。
推奨馬
アルマヴェローチェ
コートアリシアン
ブラウンラチェット
ビップデイジー